仕事をこなしていく上で、モチベーションが低下すると、作業中の不注意やモラルの低下、情報確認の不足などが生じやすくなります。しかし、モチベーションをアップさせることで、作業効率が上がるだけでなく、サービスの質を上げることも可能です。そのため、常にモチベーションアップを心掛ける必要があります。
しかし、自分自身ではなく社員のモチベーションをアップする場合、どのような方法を実践すれば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「社員のモチベーションをアップさせる5つの方法」と、「アップしたモチベーションを維持するためのコツ」を紹介します。モチベーションアップはやる気を出させるだけでは足りないと考えている方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
目次
1.社員のモチベーションがアップしない理由とは?
社員のモチベーションがなかなかアップしないと悩んではいても、モチベーションについて正しく理解していない方も中にはいるでしょう。
社員のモチベーションがアップしない理由には、主に以下のような原因があります。
- 人事評価や年功序列制度などに不満が募る
- 生産性・サービスの質が低下する
- 会社や組織などへの忠誠心が薄れる
社員のモチベーションがアップしない理由は、社員の持っている承認欲求が満たされなくなるためです。
人間には、「誰かに認められたい」という承認欲求があります。例えば、自分が取り組んだ仕事が評価されて給料がアップすれば、「もっと認められたい」と意欲を向上させることが可能です。しかし、取り組んだ仕事に対して、正当な評価がされていないと感じてしまうと、社員の意欲につなげることはできません。
そのため、社員のモチベーションをアップさせるためには、社員の意欲を刺激できる人事評価制度を設けたり、社員が活躍できる環境を整えることが重要です。
1-1.モチベーションアップの法則
モチベーションには法則があり、法則に当てはまる要素が備わると、相応の成果を出すことができます。
以下は、モチベーションの法則を計算式にしたものです。
意欲には、その日の体調や精神面で左右されやすいという特徴があります。一方で、最初に設定した動機付けは後から大きく変わることはありません。そのため、モチベーションをアップさせるためには、動機付けをすることが重要です。
例えば、毎日ジョギングする習慣をつけたい場合、健康に良さそうといった理由でジョギングを始めてしまうと、なかなかモチベーションをアップさせることはできません。しかし、「体重を5kg落としたい」といった明確な動機付けをすることで、目標達成への意欲が湧きやすくなるため、目標達成まで高いモチベーションを保つことができます。
ワークライフバランスの意義とはなんでしょうか?
優秀人材確保、企業イメージの向上などさまざまなメリットをもたらすワークライフバランスについてご紹介します。
2.社員のモチベーションをアップさせる5つの方法
社員のモチベーションをアップさせることができれば、生産性が上がるだけでなく、会社全体の士気を高めることができます。しかし、具体的にどのような方法を行えば社員のモチベーションのアップさせることができるのか分からない方も多くいるでしょう。
ここでは、社員のモチベーションをアップさせる方法を5つに分けて紹介します。
2-1.社員1人ひとりがチャレンジできる環境をつくる
多くの会社では、上司から部下へ仕事を指示する構造となっています。しかし、トップダウンの環境は、社員の思考力を奪ってしまう可能性も少なくありません。
そこで、会社の新規事業についてのアイディアを社内で公募したり、新製品開発のための社内ベンチャー制度を導入したりすることがおすすめです。社員1人ひとりがチャレンジできる制度を導入することで、自分の考えでプロジェクトを動かせるという可能性が動機付けとなるため、社員のモチベーションをアップさせることができます。
2-2.社員のライフスタイルに合わせた働き方を提供する
社員のモチベーションをアップさせるためには、社員のライフスタイルを無視してしまってはなりません。
人間にとって睡眠や食事は、生活をする上での基本的な欲求です。しかし、この欲求が満たされていないとモチベーションが著しく低下してしまいます。また、結婚や子どものいる家庭の場合、長期間労働や休日出勤が多いと、体調面だけでなく、家族とのトラブルを引き起こす可能性も少なくありません。そのため、社員のモチベーションをアップさせるためにも、社員のライフスタイルに合わせた働き方を見直すことが大切です。
2-3.相談窓口を設けて人間関係を円滑にする
社内の人間関係が良くないと、社員のモチベーションは大きく低下します。しかし、社内に相談窓口を設置することで、社員が抱えている悩みを取り除くことが可能です。相談窓口を設置することで、社員1人ひとりの悩みに対してアドバイスをしたり、人間関係の調整したりすることができるため、人間関係を円滑にすることができます。
また、人間関係が円滑になることで、社内コミュニケーションの活性化につなげることができるため、風通しの良い職場環境を構築できるでしょう。
2-4.仕事の取り組み方や結果を評価する
人事評価制度を充実させて、社員の仕事を評価することは、社員の承認欲求を満たすために重要なポイントです。人事評価制度を充実させ、取り組んできた仕事内容をしっかり見ていることを社員に伝えることで、社員のモチベーションをアップさせることができます。
ただし、社員の評価を行う際は、結果に対してだけでなく、過程である仕事の取り組み方にも目を向けることが大切です。
結果に至る過程には、社員の努力が詰まっています。そのため、仕事で評価を行う際は、結果に対してだけではなく、結果に至るまでの努力を評価し、社員に情熱を持たせることが重要です。
2-5.会社の方向性を社員にも共有する
社員のモチベーションをアップするためにも、会社の置かれている状況や経営目的など、会社の方向性を社員全体で共有しましょう。会社の方向性を共有することで、会社への帰属意識を持ちやすくなります。
また、会社の方向性が分かると、どのような努力をすれば評価されやすくなるか自分で判断できるため、自分の目標を設定することが可能です。
3.社員のモチベーションを維持するコツは?
ただモチベーションがアップする方法を実践するだけでは、徐々に仕事への情熱が薄れ、モチベーションが低下してしまうことも少なくありません。しかし、アップしたモチベーションを維持するコツも併せて実践することで、長期的に社員のモチベーションをアップさせることができます。
以下は、モチベーションを維持するためのコツです。
- 明確な目標・ビジョンを持たせる
- 定期的にミスパターンを振り返り、改善策を見つける
- 仮眠の時間をつくり自己回復ができるようにする
上記のコツを実践することで、目標を明確にできる他、目標管理をすることが可能です。
ただし、モチベーションを無理に上げようとすると、社員は疲労感を覚えて逆にモチベーションを低下させる原因となります。社員のモチベーションをアップ・維持させるためにも、自分のペースで仕事に取り組めるなど、適度なバランスを保てる職場環境を整えることが大切です。
まとめ
社員のモチベーションをアップさせるためには、社員の仕事を評価して、働きやすい環境を整える必要があります。また、仕事の動機付けを明確にすることで、働くための意欲を社員が持てるようになるため、モチベーションをアップさせることが可能です。
しかし、モチベーションが維持できなければ、アップさせた意味がありません。1つの目標を設定したら、その結果が出るまでの過程をいくつかのステップに分けて、動機付けと意欲を常に更新することが大切です。社員1人ひとりが自分のペースで働ける環境をつくり、アップしたモチベーションを維持しましょう。
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