MotionBoardとは?BIツールとしての強みや機能、導入メリットを解説

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「MotionBoardとは?」
「他のBIツールとは何が違うの?」
このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事をまとめました。
MotionBoardは、データを整理してわかりやすく可視化できるBIツールです。
今回は、​​MotionBoardの機能や導入メリット、導入に向いている企業の特徴などをわかりやすく解説します。
後半では具体的な導入事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.MotionBoardとは?

MotionBoardとは、ウイングアーク1st株式会社が提供する国産のBIツールです。
BIツールとは、企業のあらゆるデータを整理し、活用するためのソフトウェアのことをいいます。
BIツールの一例としては、TableauPower BI、Looker Studioなどがあります。

MotionBoardはBIツールでありながらデータ入力が行えるため、「業務アプリ開発」から「データ活用」までを1つのツールで完結できるのが特徴です。
MotionBoardにはオンプレミス版とクラウドサービス版(Motionborad Cloud)があり、企業の環境や利用用途に合わせてライセンスを選択できます。

【2024年下期完全版】BIツール徹底比較6選!最適なBIツールを選ぶための徹底比較ガイド

2.BIツールとしてのMotionBoardの強み

MotionBoardの強みは以下3点です。

● 操作性がわかりやすい
● Excelデータを活用しやすい
● 専用アプリで時間と場所を問わず閲覧できる

2-1.操作性がわかりやすい

MotionBoardは、データ分析の経験が少ない方でもスムーズに扱えるよう設計されています。
業務に応じたテンプレートが豊富に用意されており、必要なデータを簡単に整理・可視化することが可能です。
ダッシュボードのレイアウト設定もわかりやすく、グラフやテキストボックスをドラッグ&ドロップすることで自由に配置できます。
初めて利用する方でも直感的に操作しやすく、すぐに業務で活用できるのが魅力です。

2-2.Excelデータを活用しやすい

MotionBoardは多くの企業が使い慣れているExcelとの相性がよく、Excelのデータをそのまま活用できます。
特にクラウド環境では、Excelのインターフェースでデータを集計・分析することが可能。
さらにExcelからデータソースの更新も行えます。
また、レポートの出力時には、PDFやExcel形式はもちろん、レイアウトをシートごとにカスタマイズできる機能もあります。

2-3.専用アプリで時間と場所を問わず閲覧できる

MotionBoardにはモバイル端末向けの専用アプリが用意されているため、居場所を問わず、外出先からでもデータの確認や分析を行えます
対応しているOSは、Android・iOS・Windowsの3種類。
パソコンで作成したダッシュボードはモバイル端末向けに自動で最適化されるレスポンシブ対応のため、スマートフォンやタブレットからでもスムーズに閲覧できます。

3.MotionBoardを導入するメリット

MotionBoardを導入するメリットは以下のとおりです。

● 必要なデータを簡単に可視化
● ビジネスの状況をリアルタイムに把握
● 効果的な意思決定をサポート
● 社内での情報共有の活性化

3-1.必要なデータを簡単に可視化

MotionBoardでは、異なるソースからデータを収集し、1つのダッシュボードに統合することが可能です。専門知識がなくても、複雑なデータをわかりやすく可視化できます。

直感的な操作で必要な情報を素早く取得できるため、日々の業務でデータを有効活用しやすくなります。

関連記事|データ可視化で業績アップ!売上・顧客サポートの成功事例を解説

3-2.ビジネスの状況をリアルタイムに把握

リアルタイムでデータを監視・更新できる機能を備えていることも、MotionBoardを導入するメリットのひとつです。
業務上で発生するIoTデータを取り込み、業務の進捗や売上状況を通知することも可能です。

設定条件を決めてアラートを出す機能もあり、事業や売上の変化にいち早く気付けるようになります。

収集データの具体例 アラート設定条件の具体例
工場に設置されたセンサーからの生産ライン稼働データ 1日の生産ライン稼働率が80%以下  
店舗のPOSシステムからの販売データ 特定商品の売上が前週比で20%以上増加 

3-3.効果的な意思決定をサポート

MotionBoardを活用することで、より正確なデータに基づいた意思決定を行えるようになります。

例えば小売業なら、各店舗の売上データをリアルタイムで分析し、在庫の最適化や販促計画の見直しに役立てられるでしょう。
複雑なデータも適切に可視化できるため、過去と比較しながらトレンドやパターンを分析できます。

3-4.社内での情報共有の活性化

MotionBoardを導入すれば、すべてのデータを一元管理し、社内でリアルタイムに情報を共有できるようになります。

企業によっては部署ごとに異なるデータを管理しているケースも多く、情報共有がスムーズに進まないことがあります。
MotionBoardを用いて見やすいチャートやダッシュボードを作成することで、専門知識がない従業員も視覚的にデータを理解しやすくなります。
会議資料の作成や報告業務の負担も軽減され、社内での情報共有の活性化が進むでしょう。

4.MotionBoardがおすすめな企業の特徴

数あるBIツールのなかでも、MotionBoardがおすすめな企業の特徴は以下のとおりです。
自社が以下のいずれかに該当する場合はぜひ導入を検討してみましょう。

● データドリブンな経営戦略を実施したい
● 多くの従業員に手軽にBIツールを使ってもらいたい
● Excelを最大限に活用したい

MotionBoardを導入することで、専門部署以外の従業員もデータ分析や可視化を行える環境が整います。また、Excelを使い慣れた従業員が多い場合も、MotionBoardならスムーズに導入しやすいでしょう。

関連記事|【ビジネス効率化のための分析ツール】データドリブン戦略の始め方

5.MotionBoardの3つの機能とできること

ここからは、MotionBoardの3つの機能について解説します。

● データ収集・結合・蓄積
● 可視化・分析
● 報告・共有

5-1.データ収集・結合・蓄積

MotionBoardは、さまざまなデータソースとリアルタイムに連携することで、業務に必要なデータを自動で収集・結合・蓄積できます。

例えば、社内のデータが重複していたり、異なるデータベースに点在したりしているケースはよくあります。
MotionBoardを活用すれば、こういったデータもすべて集約し、まとめて管理・分析できるようになります。

5-2.可視化・分析

MotionBoardに収集したデータは、グラフやチャートで可視化し、簡単に分析できます。

企業によっては、データを手作業で入力・分析している企業もあるかもしれません。
MotionBoardなら、必要なデータを即座に取得し、ダッシュボードへ直接入力できます。
最新の経営状況をリアルタイムで把握できるようになり、工数削減や業務効率化にもつながります。

5-3.報告・共有

MotionBoardでは、分析結果を簡単にレポートで出力したり、モニタリング中のデータの変化を自動で通知したりできます。

レポート作成のたびにゼロから資料を作成している場合も、MotionBoardを使えばデータ集計やグラフ整形を自動化できます。
また、ExcelやPowerPointの形式で出力することもできるため、工数を大幅に削減できるでしょう。

アラート機能やチャット・メール通知機能を使えば、事業の変化も見逃すことなくキャッチできます。

6.MotionBoardの活用事例3選

以下では、MotionBoardの活用事例を業種別にご紹介します。

● 製造業|迅速な意思決定と現場でのデータ活用を実現
● 飲食業|グループの受注・売上データを効率的に可視化
● 情報通信業|リアルタイムな経営状況の“見える化”を実現

6-1.製造業|迅速な意思決定と現場でのデータ活用を実現

とある製造会社では、事業部門ごとに使用しているシステムが異なり、データの集計作業に工数がかかっていました。また報告書の形式も標準化が進まず、経営状況の把握が困難でした。

そこで、社内のデータを集約・可視化するためにMotionBoardを導入。システム構築後は自社で内製化して運用を行うことで、運用コストを抑えることができました。

MotionBoardは操作がしやすいため、現場でもデータの可視化を促進できたといいます。
全社でデータを一元管理する基盤を整え、経営情報の把握やスムーズな意思決定を実現できた事例です。

6-2.飲食業|グループの受注・売上データを効率的に可視化

フランチャイズ事業を手掛ける某社では、グループの受注・売上データの管理に課題を感じていました。取引先からメールで受け取ったデータを手作業で集計していたため、担当者の負担も大きかったといいます。

そこで社内に点在しているデータを集約し、効率的なレポート作成を行うためにMotionBoard Cloudを導入。データベースを構築し、取引先がデータベースサーバーに直接ファイルを格納できる仕組みを整えました。

導入後は手入力での作業がなくなり、人為的ミスも削減。
スムーズかつ正確にデータを管理できるようになりました。
また、クラウド型のMotionBoard Cloudを採用したことにより、低コストでスムーズな導入を実現できた事例です。

6-3.情報通信業|リアルタイムな経営状況の“見える化”を実現

システムインテグレーション事業を手掛ける某社では、経営状況が適切に把握できていないことに課題を感じていました。
当初は経営状況のレポートが組織ごとに分かれており、顧客の状況を把握しづらい状況でした。

そこからMotionBoardを導入し、受注管理システムと連動したレポートの作成が可能に。
顧客別のレポートも出力できるようになり、多角的な視点でデータ分析ができるようになったといいます。
報告にかかる工数も削減しながら、常にリアルタイムに状況を把握できる仕組みを実現できました。

7.MotionBoard×生成AIでデータ活用を促進

ビジネスでのデータ活用が加速するなか、生成AIとの連携が大きな注目を集めています。
Motionboardと生成AIを組み合わせることで、データ分析の自動化や、より高度な意思決定を実現できます。
以下では、生成AIプラットフォーム「dejiren」との連携による活用方法をご紹介します。

7-1.AIプラットフォーム「dejiren」とは

dejiren」は、生成AIの活用により、業務プロセスを自動化できるAIプラットフォームです。
既存システムとの連携によって、ノーコードで業務を効率化できる「バーチャルアシスタント機能」を搭載しています。

BIデータの活用にハードルを感じている場合も、知りたい情報をつぶやくだけでバーチャルアシスタントがサポートしてくれます。
さらに、過去データとの比較や経過推移などのデータを生成AIで要約し、レポートを配信できます。

7-2.MotionBoard×dejirenの連携でできること

MotionBoardとdejirenの連携で、より業務を効率化かつ自動化できます。

例えば、MotionBoardのダッシュボードをdejirenで取得することで、関係者へ定期的に生成AIの分析結果を配信できます。
アラート通知も設定できるため、定期的に事業のトレンドや傾向をチェックすることが可能。
分析結果に基づいた関係者への情報通知や、フロー作成なども実現できます。

8.まとめ

本記事では、MotionBoardの機能や強み、導入メリットを解説しました。

MotionBoardは国産のBIツールで、誰もが使いやすいシンプルな操作感が特徴です。
また、Excelとの相性がよく、スマートフォンアプリに対応していることも魅力のひとつ。
DWHやdejirenと組み合わせることで、さらなる業務効率化も実現できます。
MotionBoardは少ない知識でも運用できる点が魅力ですが、最大限に効果を得るには基盤をしっかり構築することが重要です。

パーソルビジネスプロセスデザインでは、MotionBoardをはじめとしたBIツールの選定や導入支援を行っています。
分析観点のコンサルティングやダッシュボードの設計構築もサポートしているので、導入を検討している方はぜひお問い合わせください。

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