【2024年】CDPとDMPの違いとは?CDPの仕組みや特徴を解説

Marketing Tech

・CDPって最近よく聞くけど、どのようなシステムか分からない
・CDPとDMPの違いを知りたい
・弊社でデータ活用を進めたいが、何からはじめればよいか悩んでいる
・マーケティングを行う上での活用方法を知りたい

このような要望・悩みを抱えていませんか?
本記事では皆さまが抱えているそのような悩みを解決いたします。

目次

1. DMPとは?

DMPとはデータマネジメントプラットフォーム(Data Management Platform)の略で、大きく分けるとオープンDMPとプライベートDMPという2つに大別されます。
オープンDMPは主にさまざまなデータ提供企業が保有している「WEBのアクセス履歴」や「年齢・性別、居住地などの顧客の属性情報」などのデータを蓄積・管理するものです。特徴は自社のみでは取得できない色々なデータを取得することが可能な点です。
プライベートDMPはこの後説明するCDPとほぼ同義として扱われています。

2. CDPとは?

1. CDPとは?CDPとはカスタマーデータプラットフォーム(Customer Data Platform)の略で複数の情報システムから各社が独自で集めた顧客データの収集や統合、管理して一元化するものです。 その一元化したデータと、企業の内部ではなく外部から収集される外部データを組み合わせることでより成功確度の高い広告施策やマーケティング活動、分析/可視化を行うことができます。
CDPに格納されるデータは下記です。
・WEBやアプリ、デジタルアシスタントなど他の媒体を通して実行された行動履歴
・eコマースやPOSシステムなどで取得された顧客の購買データ
・顧客の名前や生年月日、住所、結婚歴、子どもの有無などの人口統計データ

CDPについてさらに詳しく知りたい方はこちらの資料をご覧ください。 1. CDPとは?

3. CDPとDMPの違い

比較されることの多いCDPとDMPはどちらもデータを収集して統合、管理するデータプラットフォームです。 では、CDPとDMPは実際に何が異なるのでしょうか?

主に下記の4つが異なります。
・ユースケース
・データタイプ
・データ同士を結合するためのキー
・データの保存 3. CDPとDMPの違いCDPとDMPはシステムの機能的に違う部分はあまりありませんが、使い方はそれぞれの目的によって定義されます。

4. CDPが注目を浴びている背景

CDP市場は急速な成長を遂げておりますが、なぜここまでCDPが成長したのでしょうか?

この章ではCDPが注目を浴びている理由を紹介します。

デジタル化による社会的背景の変化

1つ目はデジタル化による社会的背景の変化です。
これによるCDPの影響について説明していきます。
①顧客の購買行動の変化 ITやテクノロジーの進歩、コロナ禍によってモノやサービスを購入することが劇的に変化
例えば下記のようなことです。
・キャッシュレスで支払う人が増加 ・サブスクリプションといったサービス契約型の浸透 ・複数の他人と共有するシェアリングサービスの発展
・買い物する場所がリアル店舗からオンライン店舗に変化
このように購買行動が複雑になったため、従来の施策や一本足打法のマーケティング施策では事業拡大が難しくなりつつあります。 そのため、マーケティング施策の成功する確率を上げるためにデータに基づいたマーケティング施策を打つことが重要になります。

②デジタル化に伴う顧客関連データの増加
顧客の購買行動やコミュニケーションのデジタル化が進んだことで、顧客関連データの取得が容易になりました。これにより、顧客関連のデータが爆発的に増加しましたが、ビックデータやAIの活用により処理技術が上がったおかげで、企業はデータを効果的に活用できるようになりました。

One to Oneマーケティングの一般化

2つ目は上記の背景によるOne to Oneマーケティングの一般化です。
インターネットの発展により顧客一人ひとりの価値観が変化してきました。 インターネット社会の到来で個人がさまざまな情報を入手したり、発信したりすることで多くのトレンドが作り出されるようになりました。その結果、顧客一人ひとりの価値観が異なり、従来のような大まかなターゲティングで実行するマーケティングではなく、顧客一人ひとりに合わせた施策を打つことが重要視され始めました。
デジタル化が進んだことで、このような個別の顧客に対するカスタマイズされたアプローチが容易になりました。

※One to Oneマーケティングとは?
「一人ひとりの顧客にフォーカスしたマーケティング」活動を行うことです。具体的にはリターゲティング広告やレコメンデーション、メール配信/DM送付のように、誰に対しても幅広く刺さるマーケティングを行うのではなく、顧客それぞれの趣味や嗜好、興味関心に合わせて行うことです。

5. CDPを導入するメリット

CDPを導入するメリット先ほどお話しした通り、CDPはさまざまな理由で注目を浴びています。
ここではそんなCDPのメリットを解説します。

データを一括で管理ができる

企業でよく抱える課題の1つに各部署が持っているデータや各施策で取得したデータが散在しているということがあります。CDPはこのような社内に散在しているデータを顧客単位で統合・管理することが可能です。そのため、顧客の行動、好み、購買履歴などの情報を一元管理し、個別の顧客に関する包括的な情報を取得することで、今まで活用できなかった幅広いデータを用いたマーケティング施策を打ち出すことができます。
また、CDPは既存の環境を変えることなく異なる部門やチーム間でデータを共有し、マーケティング、セールス、カスタマーサポートなどのチームが共通のデータにアクセスできるため、統一された顧客体験を実現することができます。

マーケティング業務の効率化ができる

CDPを導入することで分析や施策の業務の効率化を進めることができます。
データを一括管理していない場合、マーケティング施策の結果を可視化するレポート作成に時間を取られ、施策の立案や改善に時間を掛けることができません。また、アプローチ対象である顧客データの抽出などは一般的に情報システム部など限定された部署しか扱うことができず、ラグが生じてしまいます。
そのような、問題を解消するための1つの策がCDPの導入です。導入することで必要なデータをすぐに見ることができる環境が構築されるため、マーケティングにおける分析・施策のPDCAを迅速に回すことが可能になります。

顧客に寄り添った施策を打てる

先述した通り多様化する顧客の購買活動において顧客に寄り添ったマーケティング活動が大事です。 CDPを活用することで、特定のセグメント作成や顧客の嗜好やニーズをより正確に理解することができ、顧客がECサイトやSNSなど媒体が変わっても同様の情報、または顧客に寄り添った最適化された情報を提供することができます。
また、CDPはリアルタイムで顧客が行動を起こすたびにデータが更新されるため、最新の情報をもとに即座に分析や改善アクションへ活かすことができ、タイムリーなコミュニケーションを実現します。

顧客の個人情報のセキュリティレベルを上げることができる

CDPには顧客の名前や電子メールアドレス、住所などさまざまな個人情報が格納されています。そのため、より厳重に扱う必要があります。 CDPには下記のようなセキュリティを確保するための機能があります。
・個人情報を紐づけるキーのアクセス権の制御
・データ自体のアクセス権の制御
・データ使用量の管理
このような機能が搭載されているためデータ漏洩を抑制し、組織全体でデータのセキュリティを確保することができるとされています。

6. CDPのベンダー

ここまでCDPのメリットやDMPとの違いについて紹介しました。最後にCDPを取り扱っている主なベンダー企業を紹介します。

CDPのベンダーの種類

日本国内でCDPのソリューション提供を行っているベンダーは主に下記です。
・RToaster(ブレインパッド)
・Tealium iQ + Audience Stream (Tealium)
・Treasure Data(トレジャーデータ)
・SmarticA! (アルベルト)
・Activecore marketing cloud(アクティブコア)
・Ensighten (Ensighten) ・Twilio Segment(Twilio)
・Lytics(Lytics・アンダーワークス)
・Datorama(Datorama)
・INTEGRAL-CORE(EVERRISE)
次項では弊社が扱っているTreasure Dataについて紹介します。

パーソルビジネスプロセスデザインが扱うTreasure Dataについて

6. CDPのベンダーTreasure Dataとは米国トレジャーデータ社が提供しているCDP(カスタマデータプラットフォーム)です。導入企業は国内外450社を超えます。また、下記のような賞を獲得しています。
・Frost & Sullivan Best Practice Awards グローバルCDPカンパニー・オブ・ザ・イヤー 受賞
・Marketing Technology Awards 最優秀カスタマーデータプラットフォーム 受賞
・ITR調査レポート 国内プライベートDMP市場 シェア3年連続第1位
・米ソフトウェア業界団体SIIA CODiEアワード ベストマーケティングソリューション 受賞
・ITR調査レポート 6年連続国内CDPシェア ナンバーワンを獲得

このようにTreasure Dataはデータの統合や拡張性、高度な機械学習技術の対応が評価されています。そのため変革と成長を先導し、世界有数の顧客企業におけるビジネスの成功に貢献していると言えます。

7. Treasure Dataの導入はパーソルビジネスプロセスデザインにご相談ください

パーソルビジネスプロセスデザインではTreasure Dataの導入・活用を支援しております。
強みをまとめると以下の通りです。
・一貫した伴走型の現場支援:データ活用戦略の立案~環境構築・施策実装~運用支援まで一気通貫でご支援が可能です。
・寄り添い型の環境構築:現状の環境に合わせたデータ活用戦略の立案から実行支援まで、顧客要望に合わせた構築と最適な業務設計をご提供します。
・豊富な現場運用知見:様々な業務現場を経験しているメンバーだからこそできる現場主導の知見を活かしたアーキテクト設計と構築を実現します。

また、パーソルビジネスプロセスデザインはTreasure Dataのマスターパートナーとして認定されています。マスターパートナーとはArm Treasure Data CDPを活用したシステムの提案や導入支援、コンサルティング、技術サポートなどを行うパートナーとしてTreasure Dataから認定された証拠です。そのため、QCDを担保したカスタマーデータプラットフォーム(CDP)構築のご支援はぜひお任せください。

>>Treasure Dataの認定パートナーについて知りたい方はこちら

まとめ

今回はCDPが注目を浴びている背景や導入するメリット、DMPとの違いについて紹介しました。
本記事をもとに少しでもCDPのご理解ができたら幸いです。 パーソルビジネスプロセスデザインでは、CDPの導入を検討しているお客様に対し、CDP導入の効果や課題を検証する実証実験(PoC)サービスを展開しています。
「データの重要性を理解しているが、実際にアクションを起こせない」 「データ基盤の構築をしたいけど、進め方が分からない」 などの悩みを抱えている方はぜひご覧ください。まとめ

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