HubSpotとは?主な機能と使い方を解説
無料ツールがあり小規模から導入しやすいHubSpotは、用途によってさまざまなツールが用意されています。
本記事ではHubSpotの各ツールについて主な機能と使い方を紹介します。
目次
- 1.HubSpotとは
- 2. HubSpotの主な機能と使い方
- 2-1.Marketing Hub
- 2-2.Sales Hub
- 2-3.Service Hub
- 2-4.CMS Hub
- 2-5.Operations Hub
- 3.まとめ
1. HubSpotとは?
HubSpot(ハブスポット)は、2006年にアメリカで創業したHubSpot社が提供するマーケティング・営業・コンテンツ管理・カスタマーサービスといった業務をつなぐために欠かせないソフトウェアや連携機能、リソースを備えたカスタマープラットフォームです。日本ではHubSpot Japan株式会社が提供元となっています。
2023年12月時点で120ヶ国以上19万4,000社以上の導入実績があります。 特徴の一つとして無料ツールがあります。有料と比べ機能制限はあるものの、無料の範囲内で十分施策に活用することができます。また企業規模やチャネルの拡大に合わせて有料ツールを検討するフックとしても利用されています。
2. HubSpotの主な機能と使い方
HubSpotのカスタマープラットフォームは、マーケティング・営業・カスタマーサービス・コンテンツ管理・オペレーション業務に対応する5つの製品で構成されています。いずれも基盤となるCRMデータベース(HubSpot CRM)に接続されていて、カスタマージャーニーの各ステージの施策を実施するために必要な詳細情報を得ることができます。
HubSpotの製品は単体で十分メリットがありますが、組合わせることでさらなる効果を発揮します。 見込み客から顧客、推奨者へと至るカスタマージャーニーのプロセス 出典:HubSpot「HubSpotが選ばれる理由とは?」
各製品の主な機能と使い方を紹介します。
2-1.Marketing Hub
いわゆるマーケティングオートメーションと同様の機能を持つツールです。
Marketing Hubには、主に次のような機能があります。
・リード(見込み顧客)管理
・メールマーケティング
・ブログ記事とWebページのSEO
・フォーム・ランディングページ(LP)作成
・SNS管理 ・広告管理
・アナリティクス
リードジェネレーションやリードナーチャリングといった施策を自動化でき、アナリティクスの結果をダッシュボードで可視化することができます。またSalesforceとの連携も簡単にでき、メールの開封、フォームの送信、Webサイトのアクティビティーなどリードに関する重要なデータを同期することで、営業部門が自動的かつタイムリーに受け取れるようになります。
出典:HubSpot「Marketing Hub」
2-2. Sales Hub
いわゆるSFAツールと同様の機能を持つツールです。営業活動における商談管理、よく使うメール文のテンプレート機能など、営業に有益な機能が揃っています。
Sales Hubの主な機能は以下のとおりです。
・商談管理
・メールテンプレート&トラッキング
・コール&コールトラッキング
・セールスレポート
・セールスオートメーション
・HubSpot AI
特筆すべきはコールのトラッキングです。毎日の架電リストに優先順位をつけ、発信と通話内容を記録できます。全ての操作をブラウザ内で実行でき、自動的にCRMデータベースに記録します。また日程調整ツールのように担当者のカレンダーのリンクを送信して、相手から都合のよい日時を選んでもらうことができます(Google カレンダー、Office 365、HubSpot CRMに対応)。
出典:HubSpot「Sales Hub:コール&コールトラッキング」
2-3. Service Hub
顧客満足度の向上(カスタマーサクセス、カスタマーサポート)を目的としたツールです。
主な機能は以下のとおりです。
・カスタマーポータル
・チケット/問い合わせ管理
・Webチャット
・レポート機能
・ナレッジベース作成
・顧客フィードバックアンケート
・コミュニケーションインテリジェンス
顧客とのチャットやメールなどの履歴を蓄積し、CRMと連携することが可能です。また重要な顧客対応は「チケット」として優先順位づけを行い、対応漏れを防ぎます。 FAQはデータベースとして保存されるため、顧客自身が参照し問題解決に役立てることもできますし、アンケート機能もあるため商品・サービスの改善や提案を行うことも可能です。
出典:HubSpot「Service Hub」
2-4. CMS Hub
専門知識がなくても、Webページの作成や更新ができます。
主な機能は以下のとおりです。
・ウェブサイトテーマ(テンプレート)
・ドラッグ&ドロップエディター
・SEO推奨(アドバイス)
・標準SSL証明書
・Webサイトのパフォーマンス監視
・コンタクト アトリビューションレポート
CMSとしてはWordPressがよく知られていますが、CMS Hubはサーバーへのインストールやメンテナンスを行う必要がなく、セキュリティ対策やサポート体制が備わっている点が違います。
またコンタクト アトリビューションレポートは、Webサイトのパフォーマンスを分析し、流入コンテンツの種類や流入ソース、キャンペーンを調べることで、戦略を最適化できます。
出典:HubSpot「CMS Hub:無料のホームページテーマ・テンプレート」
2-5. Operations Hub
HubSpotと他のアプリを連携し、データを同期させることができます。
主な機能は以下のとおりです。
・データ同期 ・プログラマブルオートメーション
・データ品質管理オートメーション
・ダッシュボード&レポート作成ツール
コーディング不要で簡単にアプリとデータを同期できます。またプログラマブルオートメーション機能で、日付プロパティーの修正や名前の表記調整などを自動化でき、時間のかかるデータのクリーンアップ作業を効率化できます。
ダッシュボードやレポートを簡単に作成・カスタマイズできる機能も備えています。
出典:HubSpot「Operations Hub」
3.まとめ
カスタマープラットフォームと呼ばれるHubSpotについて、各ツールの機能と使い方を紹介しました。HubSpotの最大の魅力は何といっても無料ツールで小規模から始められることと、用途に応じて各ツールを組み合わせて利用できることにあるでしょう。
HubSpotの各ツール機能だけでなく、CRMやDWHといった外部ツールとも連携・活用することができ、世界中で利用されているためサポートが充実していることもメリットの一つです。
MAツールやSFAツールを導入検討する際に、どんな機能が自社に必要かを測る素材として選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。