BigQueryとは?代表的な機能と料金を解説

Marketing

GA4への移行に伴い、これまで有料だったBigQueryが無料で使えるようになりました。ただ無料枠には上限があり、どんな機能が無料でどこからが有料なのか、無料枠を超えた場合いくらくらいかかるのか、わかりづらいところがあると思います。
本記事ではBigQueryの主な機能と料金体系について紹介します。

目次

  1. 1. BigQueryとは
  2. 2. BigQueryの代表的な機能
  3. 3. BigQueryの料金
  4. 3-1. 無料枠
  5. 3-2. 有料はどこから?
  6. 4. まとめ

1.BigQueryとは

BigQueryとは、Googleが提供するデータウェアハウスで、安価な利用料金と高速データ処理が特徴です。 BigQueryを利用することで、Webサイトのより高度な分析や、各種MAツールとの連携やBIツールでのデータ可視化が可能です。
BigQueryについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

>>BigQueryとは?データ分析に活用するには?~特徴と導入メリットを解説~

2.BigQueryの代表的な機能

BigQueryでは、主に以下のようなことができます。

・データ分析

ここ最近アクセスログなど様々なWebデータが取得できるようになり、データ分析の種類も増えました。BigQueryは膨大なデータを超高速で分析でき、リアルタイムでの分析も可能なため、迅速な経営判断や戦略策定に活用できます。

・データ保存

アクセス解析の膨大なデータやCSVファイルなどの大量データを格納する場所としても利用できます。データを格納しつつ、分析処理することが可能です。

・各種Google提供ツールとの連携

アクセス解析「Googleアナリティクス(GA4)」やBIツール「Google Looker Studio」など、Googleが提供するツールと簡単に連携できるので、活用の幅が拡がります。

3.BigQueryの料金

3-1.無料枠

①保存データは10Gまで無料

BigQueryでは、データ分析のためにプロジェクトやデータセットを作成して、大容量のデータを基にテーブルを作成します。
データウェアハウスという特性上、データは一般的に大容量になりますが、そのデータの保存先としてストレージを利用するため、容量に対して課金されます。これを「ストレージ課金」といいます。
この容量が、無料枠は毎月10Gまでとなります。

②SQL文の実行は1TBまで無料

BigQueryでは、クエリを実行するたびに処理されたデータ容量に対して課金されます。これを「クエリ課金」といいます。
BigQueryには、1日に処理できるクエリデータ量の上限を設定する機能があります。また、SQLを実行する前に、プレビュー機能でその処理に必要な目安のデータ量が表示されますので、気づかないまま請求額が高額になる心配は、ほとんどありません。
この容量が、無料枠は毎月1TBまでとなります。

3-2.有料はどこから?

有料となるのはまず先述した「ストレージ課金」と「クエリ課金」の部分です。
ストレージ課金は月10Gを超過、クエリ課金は月1TBを超過すると発生します。

出典:Google Cloud「BigQueryの料金」からそれぞれ「東京(asia-northeast1)」で計算

この他に、ストリーミング挿入やBigQuery Storage APIの使用など、そもそも無料枠がないものは課金対象となります。
ストリーミング挿入とは:
大量データを早く挿入する場合に最適な方法です。他のインサートパターンよりも一般的には高速でインサートでき、ジョブが完了しなくても随時参照ができます。
BigQuery Storage APIとは:
BigQueryからデータを取り出すための新しいAPIです。 BigQueryのストレージ層に対してgRPCでクエリを投げることによって、従来のAPIと比較して高速かつリアルタイムにデータを取得できます。

参考:BigQuery Editions
BigQuery Editions は、クエリの固定料金をご希望のお客様向けに2023年3月に提供されたサービスです。
通常のBigQueryの課金方法とは異なり、個々のワークロードのニーズに応じて、適切な価格と性能を組み合わせて選択することが可能になります。
本サービスの提供開始に伴い、BigQueryの月や年単位での定額料金は7月から販売終了となりました。

出典:Google Cloud「データクラウドに柔軟性と予測可能性をもたらす、新たな BigQuery Editions を発表」

Standard Edition はアドホック、開発、テスト ワークロードに最適です。Enterprise はセキュリティ、ガバナンス、機械学習、データ管理機能が強化されています。またEnterprise Plus は、高稼働率、可用性、リカバリ要件が求められるミッション クリティカルなワークロードや、複雑な規制ニーズがあるワークロードを対象としています。

4.まとめ

BigQueryの代表的な機能と料金について、無料枠の内容と有料部分の仕組みについて紹介しました。
通常の有料課金は従量制ですので、無料枠で収まるか少し超過程度のデータ量でしたらさほど大きな金額にはなりません。
しかし最初から大量のデータを処理する予定があるのでしたら、BigQuery Editionsを利用する方が安価になる可能性があります。
BigQueryの料金体系は複雑ですので、迷われたらお気軽に相談いただければ幸いです。

>>データ分析・活用支援サービスについてはこちら

DOWNLOADこの記事に関連する資料のダウンロード


RECOMMENDおすすめ記事

CONTACT お問い合わせ・ご相談

セールス・マーケティングに関する
お悩みなら
私たちにお任せください

パーソルプロセス&テクノロジーでは、
マーケティング領域からセールス領域まで
一貫したご支援が可能です。
「データドリブンマーケティングを実現したい」
「営業のパフォーマンスを上げたい」
「ツールを導入したが成果が上がらない」
そんな場合でも、
まずはお気軽にお問い合わせください。
専門のコンサルタントがお客様と
伴走しながらゴールを目指します。
さあ、私たちと一緒に一歩を踏み出しましょう。

PAGE TOP