解析ツールを利用促進させる方法~データ自動抽出ツール活用編~
Web解析ツールを活用する現場において、「ツールを使いこなせない」「よく分からないから、そもそも利用する気にならない」「データ抽出に工数がかかる」という声を耳にする事があります。ツール理解については一定の学習が必要ですが、利用者全員がツールの知識を身に着ける事は容易ではありません。このような課題について、データ自動抽出ツールを導入する事で解決してみてはいかがでしょうか。社内でWeb解析ツール浸透・利用促進を実現し、工数削減を実現した事例をもとに、データ自動抽出ツールで具体的にどのような事ができるかをご紹介いたします。
より多くの人に解析ツールを活用する事でビジネス課題を解決して欲しいと、我々は考えていますが、お客様からしばしば以下のようなご意見を頂きます。
「使い方がよく分からない。機能が多すぎて。。」
「1回ログインして、それっきり。。」
「UIが気に食わない。」
「・・・・ジーエー???」
「データ抽出の工数を何とかしたい。。」
解析ツールはビジネス課題を発見・解決するために有効ですが、慣れるまでは、使いこなすのが難しいでしょう。
しかし、データ自動抽出ツールを利用する事で、使い慣れていない人の利用ハードルを下げ、使い慣れている人でもデータ抽出の工数を大幅に削減する事が可能となります。
データ自動抽出ツールの比較
Google Analytics やAdobe Analyticsのデータ自動抽出ツールを比較いたします。
Analytics Edge (AE) |
Google Analytics Spreadsheet Add-on |
Report Builder (RB) |
|
---|---|---|---|
解析ツール | Google Analytics(GA) | Google Analytics(GA) | Adobe Analytics(AA) |
概要 | GAのデータをExcel上に 抽出するアドオン |
GAのデータをGoogle Spreadsheetに 抽出するアドオン |
AAのデータをExcel上に 抽出するアドオン |
価格 | 無償 (機能拡張した有償版あり) |
無償 | 有償(※) |
日本語 対応 |
× 英語のみ |
× 英語のみ |
○ 多言語対応 |
操作性 | ・ウィザード上で 詳細な設定が可能 ・サンプリング回避設定可能 |
・詳細な設定(期間・セグメント等)は セル上で行う必要あり |
・ウィザード上で 詳細な設定が可能 ・複数データブロックの 一括編集可能 |
データ出力の柔軟性 (※※) |
△ 無償版でも比較的柔軟な データブロック組みが可能 |
× データブロックを柔軟に組む事ができない |
○ データブロックを柔軟に 組む事や高度な設定が可能 |
公式ツール | × サードパーティツール |
○ Google公式ツール |
○ Adobe公式ツール |
強み | ・Excelのため 利用ハードルが低い |
・Google公式ツール | ・日本語対応 ・Adobe公式ツール ・Excelのため 利用ハードルが低い |
弱み | ・日本語非対応 ・サードパーティツール |
・日本語非対応 ・クラウド上にデータが抽出されるため、 セキュリティ上利用できない現場あり |
(※) :Adobe Analytics利用契約に付随(契約内容により利用できない場合あり)
(※※):任意のセルに抽出可能か・指標とディメンションを入れ替えてデータを抽出可能か等で評価
Analytics Edge導入現場での事例をもとに、データ自動抽出ツールでどのような事が実現できるかをご紹介いたします。
※Google Analytics Spreadsheet Add-on・Report Builderでも同様の事が実現可能です。
データ自動抽出ツールで実現できる事
導入事例①
課題:社内イントラの利用状況の把握・利用率向上の為Google Analyticsを導入したものの、広報部のご担当者様はGoogle Analyticsに対して苦手意識をお持ちで、取得したデータを十分に利用できていませんでした。
弊社が実施した事:社内イントラの利用状況が一覧で把握できるダッシュボードレポートをExcelで作成し、ワンクリックでデータ更新を可能にしました。
お客様の声:
- 社内イントラに実装したGAデータを活用しはじめた広報部ご担当者様
- 今までずっと敬遠していたのですが、初めてGAが便利だと思えました。
これなら、ワンクリックなので私にも使えます!抽出後のデータの加工もExcelなので安心です。
導入事例②
課題:GAデータの自動抽出をExcelのマクロで行っていた現場では、抽出データを変更する場合にプログラミングを理解できる人しかマクロを修正できず、属人化していました。
弊社が実施した事:GAのデータ抽出ツールをマクロからAnalytics Edgeに変更するとともに、手順書を作成する事で、ツール利用の属人化を回避し、ツール活用のハードル低下を実現しました。
お客様の声:
- Excelのマクロを使って、GAデータの自動抽出を行っていたお客様
- プログラミングの知識が無くても、設定の変更・修正が簡単にできるようになり、数時間かかっていた作業が5分以下になり、その間Excel以外のツールも使えて業務効率upしました!
導入事例③
課題:モニタリングレポートを作成する上で、データをダウンロードしてコピペを何度も繰り返す作業に多くの工数がかかっていました。
弊社が実施した事:定型作業を自動化し、レポート作成業務の工数とミスを大幅に削減しました。その事により、レポート作成以外の業務に時間を確保できるようにいたしました。
お客様の声:
- 報告用に週次・月次の定型レポートを作成されるお客様
- モニタリングレポートが更新ボタン一つで更新できるようになりました。時間にすると、1日かけていた作業が、30分で終わるようになりました。分析等の他の業務に時間を使えるようになりました!
まとめ
データ自動抽出ツールを利用する事で、「使い方が分からないために利用にできない」「データの抽出に時間がかかってしまう」という課題を解決する事ができます。データ抽出のハードルが下がるため、ビジネスにおける解析データの一層の活用が可能になります。
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