BIツールの特徴とTableau学習方法をご紹介【BIを使っていきたい方必見!】
近年、デジタルデータの流通量は増大しており、データの利活用の重要性が提唱されています。データは「21世紀の石油」ともいわれており、現代社会においてデータを活用することは、ビジネスの現場においても重要な役割を果たします。
総務省が発表した「企業活動におけるデジタル・トランスフォーメーションの現状と課題 」によると、企業のデータ利活用において「積極的に活用している」または「ある程度活用している」と回答した企業は、5割弱にとどまっています。
米国やドイツは7割前後の企業が「積極的に活用している」または「ある程度活用している」と回答しており、海外企業との間には依然として開きがあります。
企業におけるデータ利活用を促進するためのツールの1つとして「BIツール」があります。
BI市場は2025年まで年平均7.1%の成長が見込まれており、急速なビジネス変化に対応するために必須のツールとして、近年BIツール活用の需要が高まっています。
本記事では、データ利活用を進める上で必要不可欠なBIツールについて基本機能と、主要製品である「Tableau」を始めるための勉強方法をご紹介します。
目次
- 1. BIツールとは
- 2. BIツールでできること
- 3. BIツールの活用シーン
- 4. Tableauとは
- 5. Tableauのおすすめ勉強方法
- 5-1. スキルチェックシートを活用する
- 5-2. Tableauの無料トレーニングビデオを活用する
- 5-3. Tableau社認定資格を取得する
- 5-4. とにかくTableauに触る
- 6. まとめ
1.BIツールとは
BI(ビジネス・インテリジェンス)とは、「データを可視化し、組織がよりデータに基づいた経営上の意思決定を行えるように支援すること」です。 特定のものを指すのではなく、ビジネスの成果を最大化するために、活動を通して得られるデータを収集、保存、分析するプロセスや方法を総称して「BI」とよびます。 つまり「BIツール」とは、組織のデータドリブンな意思決定をサポートするツールです。 BI市場は2025年に向けて年平均7%の成長が見込まれており、BIツール活用の需要が高まっています。
2.BIツールでできること
BIツールには4つの基本機能があります。
レポート
情報の共有化を促進し、素早くタイムリーに問題の兆候を発見することを支援
分析
蓄積されたデータを様々な角度から検証し、意思決定のための仮説検証を支援。
データマイニング
データから法則や関連性、傾向を見つけ、問題対処のヒントを得ることを支援。
プランニング
経営層による予算編成など、具体的で確実性のある計画根拠を示すことを支援。
3.BIツールの活用シーン
例えば以下のような活用シーンが考えられます。
■営業活動におけるBIツール活用
・データの分析結果を営業提案の根拠として顧客に示すことで、説得力のある提案を行えます。
・Excelで行っていた業務レポートを自動化することで、業務効率化できます。
■経営管理におけるBIツール活用
・曜日毎の売上実績や事業所毎の営業利益など詳細な情報をレポートにし、リアルタイムな状況判断を行えます。
・社内の部門によって異なるデータ管理をしていても一元管理し、迅速な経営判断を行えます。
4.Tableauとは
数あるBIツールの中でもTableauは、マジック・クアドラントにおいて、2013年から10年連続で「リーダー」の評価を獲得しているツールです。 出典:Salesforce「ガートナー社による分析のマジック・クアドラントにおいて 5 年連続でリーダーとなった Tableau」 Gartner「マジック・クアドラント」
Tableauは、直感的なUIと豊富なビジュアライゼーションを得意としたBIツールであり、以下の3つの特徴があります。
・簡単な操作
・優れたビジュアライゼーション
・データ連携
1. 簡単な操作
分析や作成に特化した「Tableau Desktop」はプログラミングの知識を必要とせず、専門知識不要で操作ができます。 また、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で使うことができ、組織メンバーに対して結果をリアルタイムに共有することができます。
2. 優れたビジュアライゼーション
データ分析をスムーズに実行するための、ダッシュボード機能や、多種多様なチャートが備わっています。 優れたビジュアライズとインタラクティブなダッシュボード機能を通して高度な分析を行うことができ、Tableauの最大の強みであるといえます。
3. データ連携
Tableauが接続可能なデータソース先が豊富です。 他ツールとの連携などの拡張性が高いため、サーバー移行やデータ規模の拡張時にも対応することができます。
参考: Tableau ヘルプ
5.Tableauのおすすめ勉強方法
いままでBIツールの基本機能や主要製品「Tableau」の特徴を解説してきました。 次のセクションでは、Tableauを始めるための学習方法についてご紹介します。
5-1.スキルチェックシートを活用する
スキルチェックシートを活用することで、客観的に自分のスキルレベルを把握し、効率的に学習することができます。 下記資料では、74項目からTableauスキルを客観的に測ることができます。 ぜひご参考ください。
5-2.Tableauの無料トレーニングビデオを活用する
公式で無料トレーニングビデオを提供しています。特にTableauを初めて触る初心者の方におすすめの勉強法です。 一通り視聴するのもよいですが、興味がある項目、あまり理解できていない項目だけを集中して視聴するなど、ご自身のスキルレベルにあった活用の仕方をおすすめします。
【推奨単元】
・はじめに
・データへの接続
・ビジュアル分析
・ダッシュボードとストーリー
・計算
└計算入門トレーニング
└表計算の編集
・Tableau の動作の理由
参考:Tableau公式無料トレーニングビデオはこちら
5-3.Tableau社認定資格を取得する
Tableau認定資格とは、Tableau社が運営している資格で、Tableauのスキルを対外的に証明することができます。
Tableau認定資格は全部で5つあります。
・Tableau Desktop Specialist
・Tableau Certified Data Analyst
・Tableau Server Certified Associate
・Tableau Certified Associate Consultant
・Tableau Certified Associate Architect
Tableauの基本的な知識習得を目指す方は、「Tableau Desktop Specialist」をおすすめします。
参照:Tableau公式サイト
5-4.とにかくTableauに触る
Tableauは仕組みを覚えるだけでは習得できません。 実践的なスキルを身に着けていくためには、実際に手を動かしていくことが大切です。
Tableauライセンスがない方は、Tableau Publicを活用しましょう。
Tableau Publicでは、メールアドレスを登録するだけで、無料でTableauを体験することができます。
参照:Tableau公式サイト
また、練習用のデータがない方は、Tableau Desktopを開くと、サンプルが3つほど用意されています。
こちらを活用して手を動かしながら理解を深めましょう。
※他にも、Tableau社によって様々なサンプルデータが用意されています。
参照:Tableau公式サンプルデータ
6.まとめ
本記事では、BIツール「Tableau」でできることと、おすすめの学習方法をご紹介しました。
「Tableau」は専門知識不要で、誰が見てもわかる表現で直感的な分析・社内共有が可能です。
組織全体でTableauスキルを身に着けたい場合や、1から独学で学ぶリソースがないというような方には、効率よく学ぶことができる研修サービスもおすすめです。
パーソルビジネスプロセスデザインの「Tableau研修トレーニングコース」では、多くの企業様にご受講いただき、社内のTableauスキル向上に繋がったとのお声をいただいております。
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