株式会社サンタ・コミュニケーションズ 研修サービスでデジタル広告運用の属人化を解消、CTR2倍を実現

広告のプランニングや販売促進の企画提案、デザイン印刷、イベントの企画運営、映像の企画制作、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といった各種媒体の取り扱い、ホームページ制作、デジタルマーケティングの取り扱いなど広告代理業全般を行う株式会社サンタ・コミュニケーションズ。

デジタルメディア・アナログメディアの強みを活かして両メディアを活用したWebを軸としたセールスマーケティングの強化を目指している。

モーターショーをはじめとする展示会などアナログメディアは実績があり得意としていた。その反面、デジタルメディアに課題感を抱いていた。

この課題を解決するために「デジタル広告運用組織の立ち上げサービス」を導入した経緯や取り組み内容、成果について同社の営業代表井川氏と運用代表安富氏に聞いた。

本事例のポイント

サンタコミュニケーションズが「デジタル広告運用組織の立ち上げサービス」を導入
した目的や当時抱えていた課題、導入後の結果はこちら。

導入目的

・社内メンバーのデジタル広告の知識を底上げ

導入時の課題

・クライアントからの質問のレスポンス速度
・デジタル広告についての営業担当と広告運用担当での見解相違

効果

・クライアントからの質問のレスポンス速度の向上
・クライアントのデジタル広告運用CTR2倍を実現
・社内で協力し合う文化の醸成

営業担当と運用担当のコミュニケーションを円滑にしたい

サービス導入前はデジタル広告の運用方法についての考え方が担当者ごとに異なり、例えば、クライアントからの質問に対して営業担当が運用担当にヒアリングしてから返答するという状況が生じていた。

また、レポートの解釈についても営業担当と運用担当で十分に共有できておらず、擦り合わせに時間を要していた。

質問に対するレスポンスの速さはクライアントからの信頼につながる。

井川氏はデジタル広告についての見解を揃える機会になればと考え、「デジタル広告運用組織の立ち上げサービス」を選択。

サービス選択のきっかけは「基礎から実務まで網羅した研修内容」

担当者ごとでクライアントへの対応にばらつきが出ないようにするため組織全体のデジタル広告の知識を底上げし、運用担当と営業の認識の齟齬をなくし、クライアントとスピード感を持ってコミュニケーションを取るという課題解決に向けて動くこととなる。

サービスを選定したきっかけを井川氏は「運用担当と営業双方のWeb広告に対する目的意識の相違などにより、各クライアントの対応に支障をきたしてしまうのではないかと懸念していたタイミングで、広告運用自動化ツールを開発・提供するShirofune社からこの研修をご紹介いただきました。デジタル広告の基礎知識から実務的なレポートの見方まで学べると知り、すぐに受講を決めました。」と語る。

受講者は営業代表の井川氏、運用代表の安富氏に加え、営業、デザイナーと計4名が受講する。

基本を抑えつつ、実務ベースの研修を実施

サンタ・コミュニケーションズが受けた研修の内容は大きく2つ。

1つ目は広告配信に必要な知識を講義形式でレクチャーした。

「広告運用の仕組みに関しては自身でも調べていたので良い復習になった。また、SWOT分析やペルソナなどマーケティング論なども、改めてWebマーケティングにフォーカスした話で伺えたのでよかった」と安富氏は語る。

2つ目は実践を通したレポート作成。実際にレポートを作成して頂き、フィードバックをすることで実際の業務に則した研修を行った。

ご支援イメージ例

クライアントからの質問をその場で解決し、信頼関係の構築

「このサービスによって、クライアントと同じ方向性を共有するために適切な提案をできるようになった。現場では営業の時点で課題が発生したり、クライアントから新たな質問や疑問・要望を受けたりした際に、その場で判断して回答できる事例が以前より増えた。さらに、様々な媒体を組み合わせて提案を行うなどクライアントに対してより迅速にかつ丁寧に対応できるようになった。定量的な成果では、CTRが2倍という広告運用の成果を出した。

また、弊社が広告運用のレポートに記載している広告効果の成果や次への課題に関するコメントが次の広告運用の企画になるなど、課題を解決して次の広告運用に進むことができるなどしてよりクライアントに親身に寄り添えるようになった。」と井川氏は語る。

加えて、デザイナーが広告パターンを複数個用意したり、広告運用者の安富氏が朝会でデジタル広告やWebの知識を社内のメンバーに共有する場を設けたりとメンバーが協力し合う文化が醸成された。

今後の展望

今後の展望をサンタコミュニケーションズに聞いた。

「コロナ禍の中、マーケティングの戦略にも今までとは違う提案を求められてきている。そのため、Webマーケティング領域の基礎固めをしっかりさせた上、経験を積み重ねてデーターベースを活かしたデジタル広告の提案をしていきたい。また、約20年間、総合広告代理店として蓄積してきた従来の広告手法の知識にデジタル広告の知識をミックスさせたクロスメディアマーケティングの提案をしていくことが、今後のクライアント様の信頼を勝ち取り、企業成長につながると考えている。そのためにも1人、1人が本当の意味での広告のプロになれる環境を作っていきたい。」

今後、Shirofuneを活用して、どこまでデジタル広告の効果を向上させることができるのか。

また、デジタルメディアとオフラインメディアの強みを生かして、クライアントにどのような価値発揮をするのか、サンタ・コミュニケーションズの行方を注目したい。