業界研究

2024年1月11日

【事業部長に聞く】生産性向上プロフェッショナルが目指す世界 ~システムソリューション事業部~

こんにちは!パーソルプロセス&テクノロジー(以下 パーソルP&T)新卒採用グループです。今回は、パーソルP&Tで執行役員システムソリューション事業部(以下 SSOL事業部)の事業部長を務める山本康文さんの取材記事をお届けします。

 

SSOL事業部のミッションや提供価値から魅力と強み、また求める人材像などパーソルP&Tのシステムソリューション(SSOL)コースに応募しようと考えている方にとって役立つ内容となっています。

 

外資系企業でエンジニアからエグゼクティブまで経験してきた山本事業部長がパーソルP&Tに参画した経緯や想いも語っていますので、ぜひご覧ください!

 

外資系企業での20年超のプロフェッショナル経験を共有したい思いからパーソルPTに参画

-プロフィールをご紹介いただけますか。

 

山本康文と申します。広島県出身で今年51歳になります。

社会人としては、一貫してITコンサルティング・システム開発を手掛けるITサービス企業でキャリアを積んできました。

 

20代は、新卒で日本IBMに入社し、スーパーコンピューターの技術者としてキャリアをスタートしました。

その後、複数の外資系IT企業でエンジニア・ITコンサルタントとして経験を積みました。

 

その後、米国への留学等を経て経営学修士(MBA)を取得し、30代からはビジネスプロフェッショナルとしての道を歩み始めました。

この時期は、外資系IT企業の日本法人の立ち上げや、新規サービスの市場投入などを手掛けました。

 

30代最後の年からは、経営マネジメントとしてのキャリアにシフトしました。

外資系企業の日本代表(CEO)や最高執行責任者(COO)として日本法人の事業経営に関わってきました。

実はパーソルP&Tに参画するまでは、ずっと外資系企業で働いており、国内企業を経験するのはこれが初めてになります。

 

外資系企業で経験を積まれた山本さんが、日本企業であるパーソルグループに入社したのはどのような経緯からでしたか。

 

キャリアをスタートさせてから20年という折り返し地点を過ぎたタイミングで、日本企業に貢献したいと考えたためです。

 

北米、欧州、それにインドに本社を置く外資系IT企業で仕事し、日本との就業カルチャーの違いを肌で感じてきました。そこで、日本企業に身を置き、IT業界でチャレンジしてくる仲間たちに対して自分の経験を共有し還元したいと考えました。

 

パーソルグループを選んだのは、一緒に仕事をしたいと思える人の存在がきっかけでした。パーソルP&Tの前身であったインテリジェンス・ビジネスソリューションズで当時経営メンバーを務めていた方々と、会社の将来のありたい姿をする中で意気投合したのです。

 

外資系、特に欧米系企業の一般的な経営スタイルは結果主義、効率重視ですが、日本企業で仕事するなら誰と仕事をするのかという点を重視すべきと考えていましたから、価値観がマッチしていると感じた人達と仕事をしたいな、と思いました。

 

-パーソルP&Tに入社してからのご経歴についてお聞かせください。

 

パーソルP&Tへの入社は2016年でしたから、今年で8年目になります。

 

入社してからの3年間は、SSOL事業部内でのグローバル開発事業を担当しました。海外エンジニアと協働し、日本の顧客向けにソフトウェア開発サービスを提供する事業です。

 

また、パーソルグループの海外事業に対するIT支援も担当していました。パーソルグループが海外現地企業を買収した後の事業統合を進める過程(PMI:Post Merger Integration)で、ITインフラの統合や、海外事業の13の国と地域向けに採用管理システム(ATS)を導入するプロジェクトなどを、シンガポール拠点を行き来しながら支援していました。

 

その後、2019年度から現在の役職である執行役員兼SSOL事業部長を務めています。

 

SSOL事業部の提供価値は顧客のDX化、価値創造を強化しDXソリューションを拡大させていく

-SSOL事業部のミッションについてお話しいただけますか。

 

SSOL事業部では「先進的なテクノロジーを活用し、現場ではたらく人々の生産性向上を支援する」をミッションとして掲げています。「はたらく人々」と聞くと一般的には、オフィスでパソコンに向かって仕事をする方々をイメージしがちですよね。

 

しかし、私たちはオフィス以外で仕事をする人たちまで含めて考える、という意味で「現場ではたらく人々」と定義しています。例えば小売や建築・建設、また医療・介護、それに工場といった現場などです。

 

こうした環境ではたらく方々の生産性向上を図っていかないと、産業全体の生産性向上は実現しません。オフィスで仕事をする方々だけでなく、その先にいる人々にまで思いを馳せて使いやすい仕組みを提供していきたい。それが世の中に対する生産性向上のあり方だと考えています。

 

-SSOL事業部の提供価値について説明していただけますか。

 

私たちの掲げる提供価値は「データとデジタル技術を活かして、お客様のビジネスプロセスを変革する」になります。 この提供価値の具体的な要素をもう少し因数分解すると、次の3つの要素になります。

 

・優れたユーザー体験

現場ではたらく人々の生産性向上を考える上では、場面に応じた最適なデバイスと効率的な操作性による設計およびサービスデザインが求められます。

パソコンに加えて、タブレットやスマートフォン、それにウェアラブル端末などを用いて、使いやすく生産性を高めていけるユーザー体験を提供していきます。

 

・高度なデータ分析・活用

優れたユーザー体験によって顧客の多種多様な業務情報をデータ化し、生産性向上に紐づけていくプロセスです。例えば、コンビニの来店客情報を見ただけでは何もわかりませんよね。ビジネスを改善し生産性向上に資する情報をデータから抽出する必要があります。

さまざまなデータを高度に分析し、組織の中で意味のある情報として共有し活用できる仕組みを造ります。

 

・柔軟・効率的なオペレーション

最後に、情報を起点とした業務の最適化を行います。これにより、オフィス以外でも業務が可能となり、自動化によって場所や時間を問わずに仕事ができるようになるなど、はたらき方の柔軟性につながります。

 

このように、データの入り口を造り、様々なデータを分析し、これらの情報を起点にビジネスプロセスを変えることで生産性向上をもたらすことがSSOL事業部の提供価値になっています。

 

そして私たちの提供価値は、すなわち顧客の業務のDX化とも言いかえることができます。

価値創造に必要なノウハウを強化していくことで、2025年度に向けてDXソリューション事業のさらなる拡大を計画しています。

 

 

DX領域の支援を通じ社会に役立つやりがいある仕事にチャレンジできるのがSSOL事業部の魅力

-SSOL事業部の組織と山本さんの役割について教えてください。

 

SSOL事業部は大きく8つの組織から構成されていますが、ここでは所属人数の多い「グループソリューション統括部」「エンタープライズソリューション統括部」「DXソリューション統括部」について紹介させていただきますね。

 

グループソリューション統括部はパーソルグループ向けのIT・DXソリューション支援を担当しています。パーソルグループの派遣・人材紹介事業における基幹システムの開発保守やユーザー接点のデジタル化が主業務です。例えば、皆さんがCM・広告でも目にされる人材紹介サービス「DODA」のプラットフォームも開発しています。

 

エンタープライズソリューション統括部は外部の大手企業のお客様向けのIT・DX支援を担当しています。SSOL事業では年間 約400社とお取引をさせていただいていますが、大手鉄道会社や大手自動車会社、それに医療機関や物流会社など社会・生活インフラを支えるお客様が多いのが特徴です。

 

DXソリューション統括部は お客様のDX推進を支援するソリューション開発を担っており、6つのテクノロジー領域に注力し、外部のテクノロジーパートナーと協業を通じて、様々なDXソリューションを開発しています。

 

・デジタルコンサルティング

・フロントエンド・バックエンド開発

・ローコード開発

・クラウドERP

・データ&AI

・クラウドインフラ&セキュリティ

 

また、事業部長としての私の役割は大きく3つあります。

1つ目は事業全体の方向性を定め、戦略と中期的な目標を定義して、事業内外へのメッセージの発信などを通じて、それを事業に関わる皆さんへ浸透させることです。

 

そして2つ目は、目標を達成するために必要とされる事業を運営する仕組みや社員が仕事をする環境を整備することです。エンジニアが生産性高く働ける環境造りなどがここに含まれます。

 

そして最後の3つ目は組織造りです。事業部の組織を設計し、異動配置や新卒・中途採用といった組織にかかわる方針をたてたり、研修教育を通じた人材育成の方針を定めながら、組織の編成を進めています。

 

-SSOL事業部の魅力と強みはどんな点にありますか。

 

SSOL事業部で仕事をする魅力は、社会に役立つやりがいのある仕事にチャレンジできる環境にあります。思い切りチャレンジしていただくために、SSOL事業部では自分に合ったはたらき方の実現を大切にしています。

 

リモートワークはそのひとつですね。他にも、産休や育休からの復帰時にフルタイムではなく時短勤務を調整したり、勤務時間も日中が厳しい場合には夜間まで含めて考えるなど、希望のはたらき方が実現できるよう工夫しています。

 

自分に合ったはたらき方で思い切りチャレンジしていただける点が、SSOL事業部の魅力です。

 

また、SSOL事業部の強みをいくつか紹介させてください。

まず、社会・生活インフラを担う、日本を代表するような数多くの大企業と20年以上にわたり継続的なお取引をさせていただいており、優良で安定的な顧客基盤を有している点があります。

 

それから、パーソルグループの派遣業務をはじめ、大企業の基幹システムを開発するなど、大規模なシステムの開発経験が豊富であることも、どんな案件にも対応できるという点で私たちの強みになっています。

 

そして、デジタル技術の習得への積極的な取り組みも私たちの強みといってよいかと思います。 フロントエンド・バックエンド、データ&AI、クラウドERP、クラウドインフラなどの領域で設計・実装スキルを持つエンジニアの採用と育成に事業全体で注力しています。

 

このようなモダンなシステム開発・サービス開発に対応できるエンジニアの比率を、2025年度には事業部全体の約8割にまで高めていく予定です。 

 

 

共感力を持つテクノロジストとして成長して欲しい

-SSOL事業部のはたらき方と文化について教えてください。

 

SSOL事業部では「エンジニアファースト」の方針で、エンジニアの方がより快適に仕事ができる環境を推進しています。その一例として、現在はリモートワークを推奨しています。現在のリモートワーク比率は95%となっており、毎日リモートワークされる方から、週になんどかオフィスに出社される方まで程度のバラツキはありますが、事業部のほぼ全員がなんらかリモートワークをしていると状況となっています。

 

一方で、リモートワークによる弊害、特にコミュニケーションの不足を補完するための施策にも同時に注力しています。上司と部下がしっかりと対話する1on1や、開発プロジェクト内でのその日の業務開始前と業務終了前にその日のタスクや遂行状況を共有しあう朝会・夕会の導入などはその一例です。

 

はたらく社員の方々向けに定期的なサーベイも実施しており、周囲とのコミュニケーションに問題はないか、仕事で課題を抱えていないか、心身に負担をかけていないかなどを定期的にチェックしています。リモートワークでも対面で仕事するのと変わらず仕事しやすい、と感じていただけるような環境にしたいと考えています。

 

-山本事業部長から学生さんへのメッセージをお願いします。

 

私は、SSOL事業部のエンジニアには「共感力を持ったテクノロジスト」として成長して欲しいと願っています。

 

ここでいう共感とは、お客様である現場ではたらく方々に対する共感です。テクノロジーを振りかざして、それこそ「流行りのAIを活用しましょう」といった仕事のやり方ではなく、お客様に寄り添って伴走していく気持ちがないといい仕事はできないと思います。

 

そのために、それぞれの現場でのお客様の言葉にしっかりと耳を傾けて、困っている状況に共感することを通じて、真の課題が何かを理解していくことが大事だと考えています。

 

学生の方々に対しても願うところは同じです。世の中で困っている人や現場で困っている人の課題解決に取り組んでみたいという想いを持っていれば、文系・理系は問いません。

 

学部を問わず成長できる研修制度が整っていますし、理系の方にはさらにチャレンジングな場を提供できるようになっています。入社時に技術力はなくても、社内で力をつけていただけますから、安心して入社していただきたいと思います。

 

(取材日:2023年12月7日 聞き手:垣本陸)