自己分析

2023年8月17日

自己分析のゴールとは?メリットや手順、フレームワークにポイントを解説

こんにちは!パーソルプロセス&テクノロジー(以下 パーソルP&T)新卒採用グループです。

この記事では、就職活動で大切な「自己分析」について解説しています。

 

自己分析を行うメリットや手順、フレームワークなど就活生にとって役立つ情報が数多く含まれています。

また、パーソルP&Tが大切にしている自己分析のポイントも!

 

「自己分析ってどうやればいいの?」「自己分析ってどんな役に立つの?」などの疑問をお持ちの方にオススメです^^

自己分析が大切である理由

 

就職活動において自己分析はとても重要と言われています。聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、自己分析をしようと思っても正しい方法がわからない、という就活生は少なくありません。また、「やりたいことや自分に向いている仕事を先に見つけるべき」と考える方もいるでしょう。

 

では、自分の長所や能力を活かせる仕事はどのように見つければよいのでしょうか。自分の強みを知るための手段が自己分析です。

 

就職活動において自己分析とは、自分の長所や短所、また価値観を把握し分析して、自分なりの強みを見つける作業を指します。自己分析の結果を元に、客観的な視点を持って志望動機や自己PRに独自の個性を出していくのです。

 

企業は就活生を選考する際に「どんな人なのか」を見ています。自分が「どんな人なのか」を的確に説明する上で、自己分析は欠かせません。

 

就職活動を成功させ、将来のキャリア形成に向けた第一歩を希望の企業でスタートさせるためにも、自己分析について学んでおきましょう。

 

 

自己分析のメリット

 

自己分析をするメリットはどこにあるのでしょうか。3つの点から説明します。

 

 

やりたい仕事を明確にできる

 

自己分析によって、どんな仕事に向いているのか、どんな仕事にやりがいを感じるのかを見つけられます。自分の価値観が明確になるためです。そのため、就職活動における軸を定められます。

 

就職活動の軸とは、志望する業界や企業を選ぶために持つべき基準です。逆に、自己分析をしっかりと行えていなければ、自分に向いている業種や職種がわからず、就職活動の軸を定めることができません。

 

「この会社がいい」「あの会社にも入りたい」とブレてしまうため、就職活動が成功しない可能性が高まってしまいます。

 

就職・入社は社会人生活のスタートラインに過ぎません。長い時間をかけて築いていくキャリアの入口からつまづいてしまうのは残念です。

 

自己分析をしっかりと行って就職活動の軸を決めれば、自分のやりたい仕事を明確にして企業選びを最適化できますから、将来のキャリア形成にも有利にはたらくでしょう。

 

 

選考通過しやすくなる

 

自己分析は企業選びに役立つだけでなく、選考に通過しやすくなるというメリットもあります。

 

自己分析が不十分なまま面接に臨むと、想定していなかった質問に対して回答に困ってしまうというケースがあります。就職活動の軸が定まっていないため、答えが曖昧になってしまうためです。これでは、面接官からの評価が低下してしまいますね。

 

しかし、自己分析をしっかりと行っていれば、自分の価値観や考え方を正確に分析できていますから、回答に一貫性が生まれます。また、面接で質問される機会が多い自己PRや長所、短所、志望動機などについても、自己分析しておくことによってスムーズに答えられるでしょう。

 

さらに、質問に対して具体的なエピソードを添えて回答できるため、アピールに説得力が増すという効果も期待できます。このように、自己分析をきちんと行っておけば、「回答に一貫性が出る」「スムーズに答えられる」「説得力が増す」ため、選考に通過する可能性が高まり、内定に近づくのです。

 

 

入社後も役立つ

 

自己分析は入社してからもメリットを生み出します。人生は内定・入社で終わりではなく、その後の社会人人生の方がずっと長いですよね。

 

自己分析をおろそかにして自分の考え方や価値観を十分に把握しないまま入社した場合、入社後にミスマッチを引き起こしてしまうかもしれません。入社してから「カルチャーが合わない」「仕事が自分に向いていない」とミスマッチを理由に早期退職してしまう方もいます。

 

しっかりと自己分析した上で会社を選べば、カルチャーが合わない場合には選考段階で判断できます。入社は自分にとって向いている会社だと理解した上ですから、ミスマッチにつながる可能性は高くないでしょう。

 

また、仕事を進める際にも、自分の強みを活かしたり不得意な分野では周囲からの協力を得るなど、成果を上げるための環境を作りやすくなります。自己分析は企業選びや選考において役立つだけでなく、入社してからの人生を前向きに、主体的に過ごすためにも有効なのです。

 

 

自己分析の手順

 

自己分析はどのような手順で進めればよいのでしょうか。4つの段階に分けて説明します。

 

 

掘り下げるテーマを選ぶ

 

自己分析をはじめるには、まず自分についての簡単な履歴書を作成しましょう。高校、大学の学部や学科、研究したテーマに部活・サークル、アルバイト、趣味など一通り記載します。自己PRや志望動機、ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)などは必要ありません。

 

履歴書を作ったら、なるべく自分を知らない第三者に見てもらいます。友人の友人や両親の知人などが良いでしょう。

 

そして、他人から見て自分がプラスの印象を与える部分とマイナスの印象を与える部分を把握します。自己分析を開始する前に、他人の目に自分がどう映っているのかを知り、俯瞰できるようにするためです。

 

自己分析を行う際には、今までの人生において最も「楽しかったこと」「頑張ったこと」「大変だったこと」などをひとつ選びます。テーマを決めて深く掘り下げ、自分の価値観を明らかにするのが目的です。

 

テーマを選ぶには、自分に対して問いを投げかけるのが良いでしょう。

 

・今まで一番うれしかった出来事は何か。

・これまでに最も努力したと思えることは何か。

・過去最大に辛かった出来事は何か。

・自分の人生で一番印象に残っている出来事は何か。

 

など、自分の感情が大きく変化した経験をもとに考えるのがポイントです。

 

 

テーマに関するエピソードを思い出す

 

テーマを決めたら、過去の経験から関連する場面を思い出しましょう。小学生の頃から現在に至るまでを振り返り、前後を含めてテーマに沿ったシーンを全て洗い出します。

 

シーンを詳しく思い出す作業は重要です。エントリーシートや面接で自分の強みをアピールする場合、具体的なエピソードが添えられていなければ、説得力に欠けてしまいます。

 

強みを活かしてどのように困難を克服したのかまでを示せるようになるために、シーンを具体的に、かつ網羅的に思い出しておく作業はとても大切なのです。

 

・学校生活

・ゼミや研究室

・部活やサークル活動

・アルバイト

・習い事

・趣味

・友人

・家族

 

など、さまざまなシーンでテーマに関するどんなエピソードがあったのか、思い出して記録しておきましょう。

 

 

エピソードを掘り下げる

 

エピソードを思い出したら、ひとつずつ深掘りしていきましょう。エピソードを掘り下げる際には、自分に対して「なぜ?」を繰り返すのがポイントです。

 

「なぜそれができたのか」「なぜ継続できたのか」「なぜそう感じたのか」と、自問自答を繰り返します。エピソードを深く掘り下げると、自分が行動した際の感情や状況が鮮明に浮かび上がり、「なぜ?」の繰り返しによって「自分らしさ」の発見につながるのです。

 

エピソードは例えばこのように掘り下げていきます。

 

エピソード掘り下げの例

 

大学に入学後、あまり勉強せずアルバイトに熱中しとても楽しかった

 

↓ 「なぜ」アルバイトが楽しかったのか?

 

アルバイト先の仲間に頼られるのが嬉しかったから

 

↓ 「なぜ」仲間から頼られていたのか?

 

自分が最初にチーフとなり、業務について知識があったから

 

↓ 「なぜ」最初にチーフになれたのか?

 

他の仲間たちより一生懸命アルバイトに打ち込んだから

 

↓ 「なぜ」アルバイトに打ち込めたのか?

 

お客様の笑顔を見たり「ありがとう」と感謝されると充実感を覚えたから

 

↓ 「なぜ」充実感を覚えたのか?

 

接客が好きだから

 

↓ 「なぜ」接客が好きなのか?

 

知らない人と話すのが苦にならず、課題解決に役立つと達成感を感じたから

 

 

共通点を探し「価値観」「強み」を知る

 

テーマを選び、関連するエピソードひとつひとつについて掘り下げたら、次は共通点を探す作業です。洗い出したエピソードそれぞれを掘り下げた結果に、共通点が見つかるはずです。それが、自分にとっての強みや価値観になります。

 

強みや価値観を確認できたら、それを活かせるだけでなく、自分が熱意を持ち取り組める業種や企業について考えます。志望する業界や企業を選ぶために持つべき基準である就職活動の軸を定めるためです。

 

また、入社後のミスマッチを防止できる可能性も高まります。上の事例で言えば、知らない人と話すのが苦にならないという特徴は、営業職にとっての強みとなります。

 

顧客の課題解決に役立つと達成感を感じるのは、コンサルタント職を目指す人にとってのプラス材料です。いくつものエピソードを掘り下げて共通点を探し、自分の強みや価値観を発見すれば、就職活動における最適な企業選びの大きな力となるでしょう。

 

 

自己分析に役立つフレームワーク

 

自己分析の基本的な手順について説明しました。自分の価値観や強みを知るための手法は、いくつも使われています。

 

ここでは、自己分析に役立つフレームワークとして代表的な3つを紹介します。

 

 

自分史

 

「自分史」とは自分の歴史を時系列で記していく手法です。自己分析の基本的な手順をさらに進めて、自らの歩みを網羅的に振り返るためのフレームワークです。

 

幼少期から大学時代まで、自分がどんな経験を通じてどのように感じ、何を考えたかをまとめながら、価値観を導き出していきます。「なぜ楽しいと感じたのか」「なぜ苦しいと感じたのか」「どうしてこの決断に至ったのか」などをひとつひとつ思い出しながら、自己分析につなげていきます。

 

思い出したくない出来事もあるかもしれません。しかし、面接では「挫折した経験」について問われる場合もあります。

 

これまでの人生の棚卸しとして、自分を知るための有効な手段が「自分史」です。自分史の作成方法は、横軸に小学生から中学生、高校生、大学生と現在までを時期ごとに区切ります。

 

次に、縦軸でそれぞれの時代に何があり、何を感じたか記入していきます。「勉強」「趣味」「部活・サークル」「アルバイト」「友人関係」「家族関係」「頑張ったこと」「苦しかったこと」「楽しかったこと」「気づいたこと」などについて振り返ると良いでしょう。

 

また、各項目に「共通点」を設けておくと、振り返りやすくなります。

 

 

 

モチベーショングラフ

 

「モチベーショングラフ」は、過去の出来事を振り返って、それぞれの時期に自分のモチベーションがどう揺れ動いたかをグラフ化する手法です。どんな出来事で自分の気持ちやモチベーションが変化したかを視覚化して、価値観や向き・不向きを知るための気付きにつなげます。

 

モチベーショングラフを作るには、まず過去の成功体験と失敗体験を洗い出しましょう。そして、平均値をゼロにした場合、自分のモチベーションがどのように変化したかを点数化します。例えば「学年トップの成績を取った」プラス40点、「志望校に不合格だった」マイナス60点、「部活でレギュラーになれた」プラス55点、などです。

 

次に、縦軸をモチベーションの高低、横軸を時系列としたグラフを作成します。そして、それぞれの出来事をグラフ上にマッピングして結んでいきます。

 

モチベーションが上下した時にどんな出来事があり、どのように感じたかを添えてください。モチベーショングラフによって、様々な出来事の中で自分にどんなこだわりがあったのか、強み・弱みや価値観を知るための共通点が見えてきます。

 

 

 

ジョハリの窓

 

自分の認識と他人が抱くイメージのズレを理解するためのフレームワークに「ジョハリの窓」があります。自分が自分について正しく理解できているのか、他人は自分に対してどのような印象を抱いているのかを確認できます。

 

就職活動における自己分析の一環として利用されますが、「他己分析」を組み合わせた手法です。

 

ジョハリの窓はまず、自分の性格や資質を示す要素を全て洗い出していきます。親切、根気強い、向上心がある、慎重、リーダーシップ、頑固、柔軟、臆病、几帳面、協調性がある、責任感がある、発想豊か、ユーモアがある、など数多く思い浮かぶでしょう。

 

次に、自分に当てはまると思う要素を自分と他人がそれぞれ選び、ジョハリの窓と呼ばれる4つの欄に記入していきます。4つの欄は「解放の窓」「秘密の窓」「盲点の窓」「未知の窓」に分かれていますので、以下のように分類します。

 

「解放の窓」:自分と他人のどちらも共通して挙げた自分の特徴

「秘密の窓」:自分が挙げて他人が挙げなかった自分の特徴

「盲点の窓」:自分が挙げず他人が挙げた自分の特徴

「未知の窓」:自分も他人も挙げなかった自分の特徴

 

ジョハリの窓には2つのメリットがあります。ひとつは、自分について自分と他人の間にある認識ギャップへの気づきです。

 

ふたつめが、自分が気づいていなかった意外な特徴を知るきっかけとなることです。自分を客観的に認識できるようになるため、より深い自己分析が可能となります。

 

 

 

パーソルP&Tが大切にしている2つのポイント

 

パーソルP&Tでは、自己分析において2つのポイントを重視しています。

 

パーソルP&Tの選考にチャレンジしてみようと考える皆さんには、知っておいていただきたいと考える大切なポイントです。ぜひ、ご覧ください!

 

 

Will×Can×Mustで自分を見つめる

 

自分の強みや価値観を得られたら、就職活動の軸を定めるため、自己分析をさらに一歩進めましょう。自分が思い描く将来の姿をもとに「やりたいこと」だけでなく「できること」「求められること」にも目を向けるのです。

 

やりたいことだけで会社を選んでしまうと、入社してから自分が活躍できる環境ではなかった、という結果になってしまう可能性も捨てきれません。そのためにパーソルP&Tでは、「Will」「Can」「Must」のフレームで自分を見つめよう、という考えを皆さんにお伝えしています。

 

Willとは自分がなりたい姿や実現したい世界観を表します。Canは得意、好き、身につけてきたスキルなど。そしてMustは入社後に求められる、評価されるなど自分が発揮しなければならない価値を意味しています。

 

自分がやりたいことやなりたい姿と自分ができること、さらに企業が求めることの3つを掛け合わせて、自分に最もマッチした企業を見つけるのです。「Will×Can×Must」のフレームで自分を見つめ、就職活動を成功させましょう!

 

 

人とやる

 

もうひとつ、パーソルP&Tでは自己分析において「人とやる」を大切にしています。

 

自己分析していると自分の短所に目が向きがちです。そして、短所をマイナスと捉えてしまう就活生が少なくありません。

 

もちろん、自己分析では自分のネガティブな部分や短所と向き合う姿勢も重要です。面接で弱みや挫折について問われる場面もあるかもしれません。

 

しかし、短所は見方を変えると長所となる場合もあります。悲観する必要はありません。そこで、自分以外の「人」と一緒にやるという視点が求められます。

 

自己分析をひとりで行うと、どうしても主観的な結果になってしまいがちです。他の人による客観的な意見で、短所だと思っていた自分の欠点が長所に転じたり、新しい自分の強みや価値に気づく可能性もあります。

 

パーソルP&Tでは「人とやる」を大事にしており、面談では就活生と一緒に自己分析を行い、新たな価値や強みに気づくきっかけを提供しています。自分の短所や弱みに悩んでいる方や、自己分析について相談できる相手がいないという方も、ぜひパーソルP&Tの面談をご活用ください。

 

 

まとめ

 

自己分析は就職活動の入口であり、とても重要な作業です。自分のことをわかっているつもりでも、気づいていない強みや特徴、価値観があるものです。

 

自己分析の結果に悩んだり、自分についてもっと深く知りたい、と考える方は、ぜひパーソルP&Tの新卒採用グループにお声がけください。

 

パーソルP&Tでは「はたらいて、笑おう。」を大切にしています。一度でもご縁のあった学生の皆さんが、その後の社会人人生において「はたらいて、笑おう。」を体現できるようサポートしています。

 

皆さんにとって納得のいく就職活動になるよう、二人三脚でサポートしますので、なんでもご相談ください!

 

適性コース診断

 

パーソルP&Tに入社するなら、最も自分に適しているコースはどれなのかを診断する「適性コース診断」をご提供しています。

自分の性格と適性を診断し、笑顔ではたらく未来の姿をイメージしてみましょう。

 

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