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業界研究
2024年1月11日
【統括部長に聞く】生産性向上プロフェッショナルが目指す世界~ビジネスエンジニアリング事業部セキュリティ統括部~
こんにちは!パーソルプロセス&テクノロジー(以下 パーソルP&T)新卒採用グループです。今回は、パーソルP&T セキュリティ統括部(以下 SEC統括部)で統括部長を務める大隈啓史さんの取材記事をお届けします。
SEC統括部ではセキュリティマネジメント、セキュリティプロダクト導入、ITインフラマネジメントを通じて顧客のインフラ基盤を支えており、パーソルP&Tのセキュリティ(SEC)コースに応募を検討している方にも役立つ内容となっています。
パーソルP&Tのセキュリティ事業について、事業の内容や強み、将来性、また未経験者も活躍できる成長環境などご紹介していますので、ぜひご覧ください!
様々な業界の大手企業のセキュリティを守るため、総合的に支援するビジネス
-プロフィールをご紹介いただけますか。
2004年にECサーブテクノロジー株式会社に中途入社しました。この企業は、パーソルグループの前身にあたるインテリジェンスグループが、三井物産やIIJと設立したベンチャー子会社でした。そのため転職はせずに今に至っています。2017年にパーソルP&Tに社名が変わりましたが、社歴でいうと来年で20年になります。
私は入社以来、一貫してICTアウトソーシング事業に携わってきました。社内では入社2年目でリーダー、その後マネジャーとして顧客と現場に関わったのち、部長を経てSEC統括部長になったという経歴です。
現場と近い場所にいたいと考えていたので、現場に携われていたマネジャー時代はとても充実感がありました。当時はベストマネジャー賞もいただきました。
ただ9年ほど務めたところで断りきれず(笑)、部長職を引き受けました。
-SEC統括部の事業について紹介してください。
SEC統括部の事業は大きく「セキュリティマネジメント」「セキュリティプロダクト導入」「ITインフラマネジメント」から構成されています。
セキュリティマネジメント:セキュリティ関連のコンサルティング
セキュリティプロダクト導入:プロダクトの導入、統合
ITインフラマネジメント:ITインフラの導入、運用支援
要件定義、設計、構築、導入、その後の運用まで、企業のITインフラやセキュリティを守るための総合的な支援が我々のサービス領域となっています。
規模の大きな案件も多く、数千万人という国内最大級のイベントなども支援しており、パーソルP&Tがいなければセキュリティ面の安全性が確保できなかった、という支援実績もあります。
売上規模が100~1,000億程度の企業はセキュリティの問題にさらされやすく、私たちのご支援も多く発生するので、名前を聞けば誰でも知っている、さまざまな業界の大手企業やそのグループ会社様に数多くご利用いただいています。
また私たちが取り扱いのノウハウを持っているのは、グローバルで業界を牽引するマーケットリーダーの製品がメインです。
セキュリティではsplunk、okta、CYBERARKなど、数多くの製品で企業のゼロトラスト化に向けた支援が可能です。
システムの運用が複雑化するのに伴い、管理に苦しむ企業が増えている一方で、IT開発のスピードは高めていかなければいけません。
そこで、最近では自動的にインフラを利用可能な状態にして提供するHashiCorp社の製品にも力を入れています。クラウドやセキュリティに関するソリューションと、インフラ構築の自動化が強みのソリューションを活用しながら、「クラウド」×「セキュリティ」×「自動化」の3つの軸で、セキュリティ課題を中心にインフラ基盤を支えるソリューションを提供していきます。
セキュリティの担保は生産性に不可欠、DXの本来的な価値創出につなげていきたい
-組織構成とそれぞれの担当業務について教えてください。
SEC統括部には現在約360名が在籍しており、セキュリティ1部とセキュリティ2部、セキュリティ直轄で構成されています。セキュリティ直轄は社内業務がメインで、顧客向けのビジネスを支える組織です。
セキュリティ1部はインフラやプロダクト導入がメイン、セキュリティ2部はセキュリティマネジメントが中心です。ただ、きっちりと線引きするのは難しいところもあります。というのも、インフラマネジメントとセキュリティマネジメントは親和性が高く、結果的に両軸対応しているプロジェクトもそれぞれあるからです。
あくまで傾向として、セキュリティ1部はインフラとプロダクト、セキュリティ2部はセキュリティマネジメント、と認識していただければと思います。
-SEC統括部のミッションについてお話しください。
SEC統括部のミッションは、「時代の変化にあわせた技術革新を実現し、顧客の生産性向上を実現する存在となる」と定義しています。
セキュリティで生産性を向上するというのは、例えば情報漏洩や顧客データの持ち出しが発生して不正利用された場合について考えてみましょう。悪質なソフトウェアによって、企業の経済活動が止まってしまうというケースもありますね。
これらが発生すると、それに対応するために相当の人数が動くことになります。それにより、現場の生産活動も止まり、立て直しまでの期間経営効率がかなり落ちてしまいます。セキュリティをしっかりと担保できていないと、問題が生じた際に生産が止まってしまうんですね。
私たちのミッションが示す生産性向上は、セキュリティを提供することで、事前に生産性がそがれるリスクを排除するという価値を持っています。
また、日本ではDXと言っても、まだまだペーパーレス化やAI・RPAによる作業の効率化にとどまっています。
こうした現状を、私たちのセキュリティソリューションで、開発力やマーケティング力の強化につなげて、DXの本来的な価値の創出につなげていきたいと考えています。
様々な分野で必要となる、将来性が非常に明るい事業
-SEC統括部の強みはどこにあるのでしょうか。
セキュリティに関する総合的な領域において、顧客に伴走しながら課題を解決できる点です。
私たちの競合企業は、大手SIerや通信事業者があげられます。彼らは基本的に、コンサルティングをして自社のセキュリティ製品やサービスを売り込み、あとは顧客に任せるというビジネスが中心です。
しかし、顧客自身のリテラシー不足によって、導入以降うまく使いこなせていない場合も少なくありません。また、ウイルスなどは亜種まで含めれば年間1億以上の新種が出現するため、導入した当時のままでは時間の経過とともに意味がなくなってしまいます。
もちろん、人を配置して運用まで担うという企業もありますが、彼らは人員が限られているためすべての顧客に対して常駐させることはできません。そのため、運用やマネジメントまで支援しきるには限界があることも多いです。
そういった背景から、マーケットを見る限り運用支援まで本格的に取り組もうという姿勢の企業はあまり多くありません。その点、パーソルP&Tではセキュリティマネジメントまでしっかりとご提供できるため、顧客に伴走しながら課題を解決していける点が私たちの強みです。
常駐という形で顧客に伴走していますが、最近はリモート常駐の形態もかなり増えています。顧客との伴走で、顧客とパートナーとして長くお付き合いをしていくのも特徴の一つです。
-セキュリティ事業の将来性についてどのように考えていますか。
セキュリティは今後、今よりもさらに様々な分野で求められるようになっていきます。例えば最近だと車載セキュリティなども注目されています。
自動運転の実現が進むと、自動車がMaaSとして利用されるようになっていきます。当然、インターネットへの接続が前提となる車(コネクテッドカー)のため、セキュリティの必要性が高まるわけです。
また、企業には車載セキュリティにおける国際法規やISOによる規制への対応が求められます。規格を導入するための運用ガイドライン策定や内部・外部監査まで複雑な手続きが要求されます。
一方、様々なビジネスが生まれている中で、各企業がそれぞれでセキュリティを担保するのはとても大変です。我々としてはこうした領域における事業にも力を入れていきます。
それだけ今後のセキュリティ事業はまだまだ求められます。将来性が非常に明るい分野と考えています。
フロンティア精神とホスピタリティで世の中に価値提供したい方に来て欲しい
-SEC統括部では情報・理工系以外の出身者も活躍できるのでしょうか。
SEC統括部の文理比率は情報・理工系学部出身が30%で、それ以外の学部が70%となっています。セキュリティという事業の特性から理系の方が多いのではないかというイメージもありますが、文系学部の出身者も数多く活躍しています。
というのも、私たちの事業領域はサービス業でもあります。技術も必要ですが、技術を顧客にわかりやすく伝える力や、コミュニケーション力も求められます。
そのため、顧客に評価されるポイントは技術だけではなく、気配りができるなどのホスピタリティも重要な要素となっています。みんなが気持ちよく仕事できる環境を顧客と一緒に作っていく、それが「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンにもつながっています。
もちろん技術力は大切な要素のため、理系学部の方や経験者も歓迎しています。一方で、顧客からの信頼を獲得して潜在的なニーズを引き出し、もっとこうしましょう、と提案できる方にもぜひ、経験を問わず応募していただきたいですね。
-活躍できる人材を育成するための研修制度について教えてください。
セキュリティは非常に分野が広く、広範囲に渡ってカバーする必要があります。利用するアプリやインフラの全てにセキュリティが求められます。例えばビルのセキュリティゲートなどフィジカルセキュリティも必須ですよね。
学ぶべき分野が広く、また移り変わりも早いので、SEC統括部では外部の専門家に協力していただき社員のスキル向上を図っています。
大学の講座や資格取得のための研修など、専門家の力による良質なコンテンツを取り入れながら実践的なスキルを身に着けていただいており、年間数千万円ほど人材育成に投資しています。
-最後に、学生の皆さんにメッセージをお願いします。
SEC統括部の事業は、常に新たなテクノロジーをアップデートしながら顧客にサービスを提供する必要があります。自分たちがスキルを磨き続けなければ、最適な価値は提供できません。
強い組織とは、変化・進化し続けている組織と考えています。社員にもそう伝えています。
同じことをやり続けるのではなく、常にアイデアを出しながらサービスをブラッシュアップさせ、新たな価値に挑戦し続ける組織でありたいと思います。
そのため、フロンティア精神を原動力として、新たなチャレンジを続けていきたいと考える方から応募していただけたらうれしいですね。
また、私たちはサービス業なので、目の前の顧客にハッピーになってもらうことを通じて社会に貢献していくという姿勢も大切です。ホスピタリティを重視しながら世の中に価値を提供したいと考える方にも、ぜひ来ていただきたいです。
(取材日:2023年11月17日 聞き手:垣本陸)