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人材育成のカギを握る『越境』をオンラインで体感

開催

本記事は、2022年8月3日(水)に行われたオンラインセミナー「〜人材育成のカギを握る『越境』をオンラインで体感〜」の開催レポートです。

<セミナー内容>

【1】越境体験プログラムのご紹介
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社ワークスイッチ事業部
プロテア推進グループ 
越境促進アドバイザー 宮崎 将

【2】本日ゲストとのオンライン対話
テーマ①:見知らぬ仕事を見に行く「仕事旅行」
株式会社仕事旅行社 代表 田中 翼 氏
テーマ②:新規事業でつながる機会を提供「Spready」
Spready株式会社 Co-Founder 取締役 大澤 裕美 氏
テーマ③:グラフィックレコーディング「さくでざ」
さくでざ 複業グラフィックレコーダー 村上 沙綾香(さーや)氏

越境に踏み出せない方、ぜひご覧ください

越境学習に対しての認識が『個人の学び』から『組織の人材育成』に変わりつつある一方で、越境未経験者は依然多く、組織がポジティブに後押しすることも、越境者を活用することも出来ておりません。

『越境体験プログラム』では越境を人材育成のカギとすべく、越境未経験者が越境を体験する機会を提供いたします。
本イベントでは今回は『仕事旅行』『Spready』『さくでざ』からゲストにお越しいただき、オンライン上で越境の世界を体感いただきました。

本イベントは9/16開催の『越境体験フェス』との連動企画となっております。
https://www.persol-pt.co.jp/protea/ekkyo-fes2022/

『越境体験フェス』では、今回の対話をリアルで体験することができます。
本イベントレポートを通して越境体験の魅力を感じられた方は、フェスでもぜひお会いしましょう。

参加者の内省を促すためにも、これから越境する方に投げかけてほしい問いがあります。

「あなたは越境先に何を持ち込みますか?」
「あなたは越境先に何を持ち帰りますか?」

ただ、「何」を言語化するのは簡単ではありません。その一助になればと思い、越境への第一歩 を後押しするサービスを提供している『仕事旅行』の田中氏、『Spready』の大澤氏にお話を伺いました。また、越境実践者である複業グラフィックレコーダーの村上氏にリアルな声をお聞きしました。

越境から「何」が得られるの?

まずは『仕事旅行』を通して得られることを見ていきましょう。

仕事旅行とは、観光地ではなく職場を訪問する旅です。
体験できる職種はハンモック職人、雑貨 屋、バイオリン職人など、なんと130種類以上。

このサービスは、仕事に閉塞感を感じていた田中氏がさまざまな職場を訪問し、体験したことで 世界の広さを知った経験から生まれました。

参加者が得られたものは、1つの場所にいるだけでは見つかりにくいものばかり。
・他の仕事との比較により見えてきた「自分の物差し」
・他の仕事を見ることで現職をの魅力を発見する「足元を見つめ直す視点」
・異業種の仕事術を垣間見て浮かんだ「新しい事業のアイディア」
・旅先に暖簾分けしてもらって始めた「副業という新たな一歩」

他の仕事を体験することで得られたものから、「自分で決める」ができるようになることも魅力の1つのようです。

次に『Spready』を通して得られることを見ていきましょう。

Spready は何か自分が役に立てることを探している思っている人と、〇〇な人に相談したいと 思っている新規事業担当者がマッチングすることで、参加者はニーズや経験のヒアリングや一緒 にアイディアを考えるなど、新規事業に携わる疑似体験ができるサービスです。

参加者の声には新しい出会いへの喜び、貢献できたことへの満足感、学びを得た充足感があり ます。

▼実際の参加者の声
「普段関われない人との出会いがあり、新鮮な話ができた!」
「試行錯誤の経験が役に立って嬉しい!」
「知見が広がった!」
「何が得意かわからない…」という人でも、募集条件に当てはまると「私だ!」と思えるため、参加しやすいのも魅力の一つです。

最後に越境者の声を聞いてみましょう。

村上氏は、普段は会社員としてフルタイムで働きながら、複業でグラフィックレコーダーをしています。
「複業をしたい」と思うも自分が得意なことやできることがわからず、モヤモヤしていたそうです。そんな中、ひょんなことからグラフィックレコーディングを始めることに。自分の得意なことに気づき、趣味で始めたものが複業になりました。

複業という越境体験を通して感じたことは大きく3つあります。
①さまざまな人に出逢える
②本業・複業のどちらにもポジティブな影響がでる
③1つの場所への依存からの脱出

複業で行う情報整理のスキルが本業での打ち合わせや議事録作成に活き、本業での企画作成 の経験が複業での制作物でも役に立つなど、相互にポジティブな影響を与えているそうです。
こ れはまさに冒頭でお伝えした往復行動の成果と言えますね。
また、居場所を複数持つことで他人と比べることも減り、評価に依存しなくなったそうです。
自分の「得意」「できる」を探すことを目的にするのではなく、まずは自分がワクワクすることにトライすることが大切なポイントなのかもしれません。

越境に興味はあるけど一歩踏み出せないあなたへ

最後に参加者との対話の時間を設けました。そこで「越境に興味があるが、何から始めたらいいかわからない」という声がありました。
このお声に対するアドバイスを田中氏、大澤氏からそれぞれお話しいただきました。

田中氏:一歩踏み出したいと思っているということはモヤモヤの頂点にいるということだと思います。越境支援サービスはハードルが低く参加しやすいので、まずは個人で使ってみるといいかもしれないですね。自分一人だと不安であれば友人や身近な人を誘って行くのもいいと思いますよ。

大澤氏:できること、得意なことを言語化して認識するのは難しいですよね。私は、自分が一番必要とされる場所に行くのが早いし楽だと思います。条件を見て「これ私のことだ!」と思うものがあればぜひ参加してみてください。自分の経験や知識が役に立ったときに、「自分はこれ好きかも」と気づくことがあると思いますよ。

あなたにとっての「何」を見つけることはできましたか?
自分の得意なことをすぐに言える人、言えない人がいると思います。
動いてみることで見つかる可能性がぐっと広がることを感じたイベントでした。

『越境体験フェス』では、今回の対話をリアルで体験することができます。
本イベントレポートを通して越境体験の魅力を感じられた方は、フェスでもぜひお会いしましょう。

▼『越境体験フェス』
https://www.persol-pt.co.jp/protea/ekkyo-fes2022/

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