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キャリアは他者との関係性からつくりだされる?行動変容を促すカギを明らかに

開催

本記事は、2022年7月11日(月)に行われたオンラインセミナー「〜キャリアは他者との関係性からつくりだされる?行動変容を促すカギを明らかに〜」の開催レポートです。

<セミナー内容>

【1】本セミナーの趣旨説明
プロテアが考えるキャリア自律とは?キャリアワークショップの概要を紹介します。

【2】プロテアのキャリアワークショップ大解剖

<スピーカー>

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 プロテア推進グループ プロテアメンター
泊 えり子

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 プロテア推進グループ コンテンツディレクター
前川 加奈

働き方の多様化や雇用の在り方が大きく変化する中、社員自らキャリアを形成する「キャリア自律」が注目されており、企業では人材育成の取り組みの1つとして「キャリア研修」の実施が進みだしています。

一方、研修について回る「やりっぱなし」「その後の活動につながらない」といった声も聞こえてきます。

そこで、今回はプロテアが提供する『キャリアワークショップ』をご紹介いたします。
キャリア自律で行動変容につなげるためのカギは「他者との関係性」。
【視えるキャリア】を実現し、主体的な行動が徐々に生まれてくるメソッドを公開いたします!

キャリア支援に関心のある方には必見の内容です!

こんな方にオススメ
・社員のキャリア相談などに携わっている方
・社員のキャリア形成支援を企画・推進している人事部の方
・事業部で社員の成長支援施策を企画している事業部人事の方

プロテアでできるキャリア自律支援の仕組みをご紹介

プロテアでは可視化や内省を通して、社員の行動変容・キャリア自律を実現します。
やりっぱなしにならないよう、独自の内省サイクルを用いて研修後の気づきの言語化やその後の行動変容まで促進し、キャリア自律を実現していきます。

▼独自の内省サイクル

また、社員個人のセルフマネジメントと企業全体の施策策定を支援するプロセスを用意しています。

内省サイクルにもあるように、キャリア自律人材を育成するためには現状の把握や変化など、キャリアを視える化することがまず第一に重要です。そこで定量的にキャリアを可視化する「キャリア資産診断」を開発し、提供することで、キャリアに関する課題や傾向が見えてきます。この診断はキャリアにおける健康診断のようなものです。定期的にチェックすることで変化に気づくことができる仕組みです。「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つに分かれており、それぞれ細かく定義がされています。

日常的にセルフマネジメントを支援する仕組みをご紹介します。
プロテアでは「目標設定→活動記録→マイページ→月次振り返り」を繰り返します。
月初に目標を設定し、日々の活動や活動における気づきを記録し、アウトプットします。
月末になると目標を達成できたか、新たな気づきはあったかなど、振り返りを行います。そして次の月の目標を決めて…と続きます。

アウトプットと、内省を習慣化してセルフマネジメント能力を高める設計です。

どうやって行動変容を促す?プロテア流ワークショップ

「研修やワークショップ実施後の行動変容まで追えていますか?」

あなたならどのように答えますか?

せっかくの機会をやりっぱなしで終わらせず、行動変容に結びつけるプロテア流のワークショップをご紹介していきます。

先ほどご紹介した内省サイクルの1. 可視化はキャリア資産診断を用いて行うことをご紹介しました。2.計画〜4.行動はグループメンタリング(ワークショップ)とメンタリングという手段で行います。

どちらも一人ではなく、自分以外の誰かと行うものです。プロテアでは自己内省と相互支援での学びの深化に注力しています。その背景には経験学習理論とプロティアン・キャリア理論があります。両者の共通点は「他者の存在」。特に経験学習は、自分が経験したことを次に活かすためには「他者との対話」を通じて学んだことを言語化し、実践を重ねることで成長すると言われています。人は独りでは成長できません。他者との対話によって内省を深めていくことができるのです。

自己内省には自分自身でできる部分と他人と深められる部分があります。
まずは個人で言語化し、言語化したものを他者と共有化します。自分とは異なる観点を持つ他者からの問いかけをきっかけに自らの状態を把握できるようになります。

グループメンタリング(ワークショップ)、メンタリングのタイミングとしては、上述した「目標設定→活動記録→マイページ→月次振り返り」の後です。

では本題であるグループメンタリング(ワークショップ)はどのような内容なのかご紹介します。複数人のグループに分かれ、各グループにガイドが入ります。ガイドはあくまでお題を提供するのみで、対話スタイルとしては、参加者のみで実施する形式を採用しています。

対話する際のポイントは2つあります。
ポイント①参加者同士で内省を深める問いを実施
ポイント②出来事よりも、その前後の心情・行動の変化に着目し対話する

参加者同士で問いかけることでその後にある自分自身に問いかけるワークの練習になります。さらに、心情・行動の変化を言語化することで自分が気づいていなかったことを発見したり、他者から内省を深める質問をもらいやすかったりします。

実際にやってみたところ、「Aさんのお話を〇〇と理解しましたがあっていますか?」と他者の解釈を伝えてもらったことで自分の考えが整理されたという声もありました。

また、回数を重ねるごとに内省ができるようになったという声が増えました。言語化の難しさを感じながらも、言語化にトライできる場の貴重さを感じていくようです。

内省を通してネクストアクションが見えてきます。しかし、行動を起こしてくださいと言うのは簡単ですが、実践するのは難しいものです。行動を起こすトリガーとしてもメンタリングが機能しています。では具体的にどのような行動をしたら良いのか。参考としてプロティアン7つの戦略的な行動習慣をご紹介します。

全てをするのは難しいです。参考にして自分がどう行動を起こすかのヒントにしていただけると幸いです。

また、実践を促進するために行っている工夫を2つご紹介します。
一つ目は「今日の一言リレーメール」です。グループメンタリングのメンバーで 「最近実施した人に自慢できること」などテーマを設定してメールで共有します。何気なく実施していることに意味をつけることでプロティアンの7つの戦略的な行動習慣に近づく点がとても面白いです。実践しやすいメールという手段を使って継続的に行動のトリガーを作れるようにしています。他の人のメールやコメントが刺激になるようです。

二つ目は「活動ログ」です。プロテアに活動記録を残すことで、気づいたら行動する習慣、そして言語化する習慣がついています。

最終的には、2.計画〜4.行動の定量的な結果をキャリア資産診断で可視化することで数値の上下を確認できます。上下の理由は活動記録を見るとわかるようになっています。診断結果を見ることで次の打ち手が見えてきます。

以上がプロテアでできることと、行動変容に繋がるグループメンタリング(ワークショップ)の有効性と実践方法でした。最後に、行動変容につながるワークショップ全体的なポイントをお伝えします。

①「計画→行動→振り返り」を経験学習観点で参加者同士で実施をする
②普段から概念化、言語化ができるよう支援をする
③「計画→行動→振り返り→可視化」のサイクルを定期的に回す

他者との対話を通じて自分の考えが整理される。自分以外の視点を知ることで気づきを得る。誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。キャリアにおいても同じです。話すのは少し恥ずかしいかもしれませんが、一歩踏み出してみたいなと心が動きました。

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