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開催レポート:複業人事戦略会議 #0
~企業の複業人事戦略を考える、公開コンテンツ企画会議~

開催

2021年、新たに始まる「複業人事戦略会議」の第0回が2021年04月23日(金)に開催されました。

<複業人事戦略会議とは?>
2020年に全5回で開催した「副業活用勉強会」を経て、複業を人事戦略にしていくことをゴールに置き、各回さまざまなテーマを扱いながら複業を取り巻く制度や背景について理解を深めていく会です。

##複業のトレンド

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社ワークスイッチ事業部/事業開発統括部 部長の成瀬より、複業のトレンドをご紹介しました。

国・社会は推進の姿勢、企業は検討開始する段階、個人は増加傾向にあります。
約6割が複業にトライしてみたいと答えているところからも、さらに増加傾向が続くのは間違いないでしょう。
個人が複業に期待していることとしては、「収入」に次いで「キャリアの可能性を広げたい」が続きます。
一方、複業を認めている企業はまだまだ少数。認めて欲しいと思いながらも、会社に申請せずに複業をしている人がいるのが現状です。

以上のような背景から、今我々は組織内でキャリアを形成するだけではなく、社外問わず自律的なキャリアを開発していく変幻自在な働き方「プロティアン」への転換期にいると言われています。

プロティアンを実現するにはルール・制度だけではなく、企業と個人の新たな関係を築く必要があります。
新たな関係を支える仕組みとして「プロテア」というサービスをパーソルプロセス&テクノロジー株式会社で提供しています。

▼プロテア
https://www.persol-pt.co.jp/protea/

「複業」を企業の人事戦略にするポイントは3つあります。

・可能性を拡げる後押し
・自己管理能力を高める
・複業による成長を可視化する

今日は可能性を拡げる後押しをするため、労働時間管理に関する正しい知識をつけることをテーマにゲストをお招きしました。

##個人を軸にした労働管理によるワークシェアの実現

企業には労働時間について守るべき義務があります。では、副業をした場合、個人の労働時間の管理はどのようになるのか、知っているようで知らないのではないでしょうか。
みらいコンサルティンググループ 株式会社わらじee 代表取締役/特定社会保険労務士の佐保田 藍氏、代表取締役の小鷹 寛美氏のお二人に法律の観点から副業を取り入れる際に企業として気をつけることをお話いただきました。

わらじeeは複業を正しく安全に導入する部分を支援するサービスです。

▼わらじee
https://waragee.jp/

企業としては管理するのが煩雑になるため、「副業禁止!」と言いたいところですが、合理的な理由がない限り禁止できないことになっています。

ただし、長時間労働、秘密保持、競合避止の3つを守っていれば、企業として副業を安全に運用することができるとのことでした。

副業を取り入れるためにはいくつかステップがありますが、まずは「副業」の定義をすることが第一歩だそうです。

労働時間外の活動は基本的に自由ですが、労働基準法に定められた労働時間規制が適用される従業員に関しては、労働時間の通算が必要です。
もし労働時間を超えてしまった場合はどちらの法定時間外労働になるのか、ケースごとに教えていただきました。

企業と個人の両者が知っておくことで、長時間労働を防ぐことができます。

##公開コンテンツ企画会議!

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 ワークスイッチ事業部 複業促進アドバイザーの宮崎の進行のもと、今後どのようなコンテンツを扱うか、公開会議が行われました。

・複業制度の導入時・導入後のお悩みを他企業へ相談
・複業体験コンテンツに個人参加

など、新しい企画案について話しました。

参加者の方から、複業を実践している方のポジティブな効果をもっと発信していく必要がある、という意見が出ました。
さまざまな人と手を取り合いながら、誰もが複業にトライできる環境を作っていきたいと、
改めて感じた会となりました。

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