開催レポート:【Web開催】複業人事戦略会議 #2
~週休4日制正社員!?多様な働き方が生む効果とは?~

開催

「複業人事戦略会議」第2回が2021年06月25日(金)に開催されました。

<複業人事戦略会議とは?>
2020年に全5回で開催した「副業活用勉強会」を経て、複業を人事戦略にしていくことをゴールに置き、各回さまざまなテーマを扱いながら複業を取り巻く制度や背景について理解を深めていく会です。

##複業者と受入企業、そして本業企業

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社ワークスイッチ事業部 部長 / 事業構想士の成瀬より、複業者と受入企業、そして本業企業の三者が複業を通して得られる効果をご紹介しました。

複業という手法をうまく活用することで、各々がこれからの時代を乗り越えるために必要な力を得ることができます。

■複業者
本業と複業で「越境経験」をすることで新しい気づきや知識を得ることができます。
<得られるもの>
・当たり前の問い直し
・新しいテクノロジー
・幅広い業務の知識

■受入企業
今まで通りの採用方法では獲得できなかったであろう人材とマッチングすることができます。
<得られるもの>
・優秀な人材の確保
・自社にない経験を持った人材
・複業者を通した新しい人脈

■本業企業
社員を自社で育成しなくても、外部で成長したスキルを還元してもらうことができます。
<得られるもの>
・エンゲージメント向上
・生産性向上
・事業環境変化に強い人材の育成

今、企業が期待しているものは社員の成長です。
複業を人事戦略にすることで、社員が自然と育つ環境をつくることができるのです。

複業制度の活用を支える仕組みとして「プロテア」というサービスをパーソルプロセス&テクノロジー株式会社で提供しています。

▼プロテア
https://www.persol-pt.co.jp/protea/

##週休4日制正社員!?多様な働き方が生む効果とは?

複業を促進するために、週休3日制を進める企業が少しずつ増えてきています。
本日は、さらに1日多い「週休4日制」に取り組んでいる株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役の久田 敦史氏に、制度が生まれた背景やメリット / デメリットについてお話しいただきました。

同社では、起業家向けにシェアオフィスとバーチャルオフィスを提供しています。

▼ナレッジソサエティ
https://www.k-society.com/

では週休4日はどのように実現しているのでしょうか。

▼実現方法
13時間20分 × 3日=40時間
※勤務はシフト
※変形労働時間制を採用

全員が週休4日制度を利用しているわけではなく、時短の社員など、選択肢はさまざま。
週休4日は起業を目指す人に向けて用意している制度だそうです。
今後は週休4日制と時短正社員をさらに進めていこうと思っているのだとか。

このような制度が生まれたきっかけとは一体何でしょうか?
背景として、同社の悩みと起業したい人の悩みがかけ合わさったことが挙げられます。

■会社の悩み
・スペックの高い人材がとれない
・シフトを組むのが大変
・そもそも採用が難しい
・アピールできる特色がない

■起業したい人の悩み
・金銭面の心配
・働きながらだと起業のための時間を作れない
・起業仲間がおらず、孤独

起業を目指す人が同社で働くことで、
会社側は優秀な人材がとれ、起業を目指す人はお金と時間、そして同じ志を持つ仲間を得ることができ、両者にとってwin-winな関係を築けます。

もちろん、メリットだけではなくデメリットもあります。
会社側は2~3年で辞められてしまうため、ナレッジの明文化が進まないこと、
働く側は1回あたりの働く時間が長いことや、業務内容的に専門性を持つことはできないことが挙げられます。

しかしながら、お互いがデメリットに対して対策を打つことで良い関係性を築くことができます。

週休4日制を全ての業種で導入するのは難しいかもしれません。
しかし、うまく導入すれば大きな武器になると久田氏は言います。
選択肢の1つとして持っておくのはいかがでしょうか。

##複業実践者トーク

複業での経験が本業に生きる例とはどのようなものなのか。
実際に複業先と本業先でコラボした経験をお持ちのパーソルイノベーション株式会社
インキュベーション統括部 Loinoユニット / NPO法人MEGURU 代表の横山 暁一氏に
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社ワークスイッチ事業部 / 複業促進アドバイザー
の宮崎がお話を伺いました。

横山氏は週の30時間はパーソルイノベーション株式会社で、約19時間はNPO法人MEGURUでご活躍されています。

長野県塩尻市へ地域おこ協力隊として支援にいったのち、NPO法人MEGURUを創設。
今では本格的に塩尻市の人事部のような役割を担うようになっています。
地方に興味を持ったきっかけは、なんと社内研修で地方に訪れたことだったそうです。
「都市圏にない豊かさを、未来に残していきたい」という想いで日々活動されています。

社内制度を3つ利用して今の働き方を実現されている横山氏。
それぞれの制度を利用した背景を聞いてみました。

塩尻市で地域おこし協力隊に、複業になる    →複業申請
地域おこし協力隊の割合が大きく、本業を時短に →FLASH
長野県にいる必要がある            →リモートワーク

制度を利用するにあたって、当時のルールでは実現できないこともあったそうです。
その際は、人事の担当者と都度話し合って決めていったとのこと。
結果的に、制度の整備に繋がったそうです。

複業に重きをおく自分のことを、上司やチームメンバーはよく思わないのではないかと不安になり、上司に相談したこともあったのだとか。
しかし、上司からの言葉は「どんどん開示してほしい」でした。

そこで安心することができ、自分の活動をどんどん開示したところ、
興味を持ってくれる人が増え、なんと地方複業サービスの立ち上げに関わることが決まり、
本業と複業先のコラボ企画を実現するに至ったのです。

「会社は最終的にあなたを幸せにしてくれないよ」という言葉に背中を押され、
会社というフィールドを活用しながら、自分で選び、自分でキャリアを創り出していく。
そんな感覚で今は楽しくお仕事をされているということでした。

複業をすることで生まれる本業との相乗効果や自分自身のキャリア自律について、
具体的にイメージができるお話しをしていただきました。

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