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開催レポート:人材育成のカギを握る「越境」をオンラインで体感 vol.3 〜越境を知り、疑似体験してみよう!~

ー本記事は、2022年11月16日(水)に行われたオンラインセミナー「人材育成のカギを握る「越境」をオンラインで体感 vol.3〜越境を知り、疑似体験してみよう!~」の開催レポートです。

<セミナー内容>

【1】越境体験プログラムのご紹介
・越境学習についておさらい
・越境体験プログラムで出来ること
    パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
    ワークスイッチ事業部 越境促進アドバイザー
    宮崎 将

【2】オンライン越境体験
テーマ:『学び・つながり』
ゲスト:モノづくりを学ぶ「ユニロボット」
    ユニロボット株式会社 代表取締役 酒井 拓 氏
    地域の子供たちへ生きた学びを「あしたの寺子屋」
    株式会社あしたの寺子屋 代表取締役社長 嶋本 勇介 氏
    聴く×伝える×つながる「リスナーズ」
    リスナーズ株式会社 代表取締役CEO 垣畑 光哉 氏

みなさん、越境体験をご存じですか?
越境体験とは、普段の業務とは異なるテーマや新しい機会に触れることで新たな気づきや学びを得ることです。そして、そこで得られた気づきを本業に還元していきます。

近年、越境学習に対しての認識が 「個人の学び」から「組織の人材育成」 に変わりつつありますが、越境未経験者は依然多く、 組織がポジティブに後押しすることも、越境者を活用することも出来ていないのが現状です。

そこで、本セミナーでは『学び・つながり』をテーマにして、ゲストに越境を疑似体験する機会を提供するサービスをご紹介いただきました。

モノづくりを学ぶ「ユニロボット」

まず最初に「ユニロボット モノづくり越境体験プログラム」について酒井さんからお話しいただきました。スマートデバイス開発の上流工程を5日にぎゅっと凝縮して体験できます。

<こんな人におすすめ>
・モノづくりに興味がある
・開発の幅を広げたい
・開発工程。コスト感を算出できるようになりたい

モノづくりといってもなにから始めれば、どうやって作ればいいのだろう…という不安をお持ちの方に、「生活を快適、便利にするデバイス」をテーマに、手を動かす手前の段階まで体験いただけるプログラムとなっています。

▼プログラムの各回の内容

(各回1.5時間で全5回予定)

▼プログラムの大きな流れ

(各回1.5時間で全5回予定)

越境体験が終わるころには、物事を多角的に捉えられるようになり、 知識習得を通した成長実感が得られるでしょう。

地域の子供たちへ生きた学びを「あしたの寺子屋」

続いて「あしたの寺子屋 全国の寺子屋とつながる越境体験」について嶋本さんからご紹介いただきました。

小さな町に住む子どもたちは、新しいヒト・モノ・コト・に出逢う機会が限られています。あしたの寺子屋では、子どもたちの可能性を広げるために全国の小さな町に寺子屋をつくり、オンラインでつながる「あしてらオンライン校」というネットワークを築いています。

今回の越境体験では、「あしてらオンライン校」に集まる子どもたちにオンラインコミュニケーションツールを活用して、自分の日々の仕事のおもしろさや大変さをお話しいただきます。

越境体験が終わるころには、子供たちへ何をどう伝えるかを考えることで企画力が身につくだけでなく、地方での課題感や魅力を再度認識できることが目標です。

社外、ましては子どもに自己紹介する機会はなかなかありません。紹介するにあたり、自分のこれまでを振り返ることで仕事の軸やありたい姿に気づけるきっかけになるのではないでしょうか。

聴く×伝える×つながる「リスナーズ」

最後に「リスナーズ 人物名鑑作成越境体験」について垣畑さんからお話しを伺いました。

Wikipediaなどを見ていると
「有名人じゃなくても知りたい人のことは知りたいんだけどな…」
と思ったことはありませんか?

リスナーズでは「みんなの人物名鑑」を作成しています。
例えば同じ空間でお仕事をしていても、その人が何をしているのか、どんな思いを持って何に取り組んでいるのか、知らないこともあるのではないでしょうか。

今回の越境体験では、「みんなの人物名鑑」の聴き手・書き手になっていただきます。
だれでも聴き手・書き手になれます。

越境体験が終わるころには3つのものを得られるでしょう。
・実際の取材案件で”聴いて伝える”チカラが身に付く
・編集フィードバックで自分のレベル感が把握できる
・取材を通じた出逢いから人脈や世界観が拡げられる

クロストーク

モデレータの宮崎を交えて、ゲストのお二人と越境やプログラムの内容についてクロストークを行いました。

宮崎  :(越境観点で見て):キャリア資産に対しどんな項目が変化しそう/変化しにくそうですか?

参考:キャリア資産項目

酒井さん:おそらく多くのキャリア資産の数値がアップするのではないでしょうか。
生産性資産であれば、技術のことを学ぶのでテクニカルスキルはアップしますね。また、自分で選んで自分で創ることで自己選択感・自己納得感・自己創出感が生まれます。体験を通して自分が大事にしているもの、パーパスやアイデンティティに気づくこともあるだろうし、一緒に受講する人の間でネットワークができ、コミュニティも生まれるかもしれません。

嶋本さん:自分のことを紹介する機会が多いので、変身資産のパーパスやアイデンティティが特に高まると思います。
子どもたちって楽しそうなものには興味があるんです。大人だとキャリアの話って興味深く聞くけれど、子どもは興味がありません。いかに楽しそう、おもしろそうと思ってもらえるように話すかを考えて試行錯誤することになると思います。

垣畑さん:スキルの取得という生産性資産の向上を目的に入る人が多いです。けれども、インタビューを通してさまざまな価値観に触れて変身資産がアップし、最後には活力資産につながるイメージです。
ひとつモデルケースのような事例があって。産休・育休中にリスナーズに参加してくれた方がいます。ある社長にインタビューし、その方の思いを言語化したところ、彼女の文章をきっかけに5名の新メンバーが加入したそうです。今では大活躍のインタビュアーです。