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「駄々をこねないロボットの作り方」とは?
失敗しないRPA推進のコツ

今回は、2020年2月14日に開催されたセミナー「パーソルのRPAが教える『駄々をこねないロボットの作り方』」の内容についてレポートします。

RPAで業務を自動化して、かえって作業時間が増えてしまったという経験はありませんか。例えば「マクロで実行している業務をロボット化したことにより、処理時間が増加してしまった」「ロボットを起動する前に、毎回修正を行っていて余計に時間がかかっている」「ロボットが無限にループ処理をしてしまい、いつまでたっても終了しない」などの場合です。

よいロボットとはどんなロボットで、どのようにしたら開発できるかについて、体制・環境面と技術的な面の両方から語られた今回のセミナー。

RPA推進を成功に導くヒントとして参考にしてみてください。

セミナープログラム
【 1 】挨拶

【 2 】失敗しないRPA推進のコツ
RPACOMPANY
RPAソリューション統括部
エグゼクティブマネジャー
梶田 雄一郎氏

【 3 】駄々をこねないロボットの作り方
パーソルテクノロジースタッフ
新規事業開発本部 テクノロジー推進部 部長(兼)RPACOMPANYセールス第2グループ
鈴木 規文氏

【 4 】お悩み共有会(質疑応答)

失敗しないRPA推進のコツ

セミナーの前半では、パーソルプロセス&テクノロジーの梶田雄一郎氏から「失敗しないRPA推進のコツ」についての説明がありました。

本格導入における課題

RPAの本格導入における課題として、企業全体のRPAに対する意識面の統一ができていないことが考えられます。上層部と現場の温度差や、RPAに対する認識不足、テクノロジーに対する抵抗感、活用イメージがわかない、などがその理由として挙げられます。

本格導入を成功に導くために必要なこと

1.RPAを導入するには、さまざまな仕掛けを行い、現場の巻き込みが必要
RPAは現場が使うものなので、現場を巻き込む必要があります。現場が十分にRPA導入の意図を理解しないまま業務の棚卸しを頼んでも、現場はなぜそれをやらなくてはならないかが分かりません。

2.そのままでRPAを導入するのではなく、業務改善を一丁目一番地として推進する
RPAは、業務改善を念頭に置いて進めないと成功することが難しいと言えます。RPAを導入して時間を削減するというよりも、業務を見直してRPAによる自動化を行った結果、時間が削減できたという方が成功パターンとして多いと言えます。

駄々をこねないロボットの「育て方」

セミナー後半では、パーソルテクノロジースタッフの鈴木規文氏より、「駄々をこねないロボットの作り方」についてのご紹介がありました。

ロボットを使う現場を親、ロボットを子どもに見立て、「駄々をこねる子ども(ロボット)」をコントロールするにはどうしたらよいかの説明がなされました。

親(現場)の理解

人と同じようにロボットを理解し、一緒に育てる風土を形成するようにしましょう。
ロボットを、部署に中途入社してきた社員だと考えるようにします。すると、社員の適性に応じてどの業務を任せたらよいかを判断することができます。ミスをした場合には、「教え方が足りなかった」「次に起こりそうなことを想定して教えよう」と考えるはずです。

人のように育てることが必要な対象と認識しやすくするために、ロボットに名前をつけて成功している企業もあります。部署の全員が共通イメージを持てる名前、例えばアイドルグループのメンバーや、日本代表のサッカー選手、会社の人たちのあだ名などにすると、認識しやすくなります。

子ども(ロボット)の育成

ロボット開発時は、システム作成の観点も入れることが重要です。まずはロボットの開発・運用ルールを作ることが必要ですが、作っただけでは現場運用に乗らないので、共通パーツやテンプレートを作っておき、さまざまな事態をフォローできるようにしておきましょう。

ルールを順守した自動化処理の代表例をテンプレート化します。エラー時の対応のためのパーツも用意することで、パーツを使えばルールが守られる状態を作ることがポイントです。

「開発・運用ルールの例」
・命名ルール(ロボット、変数)
・変数の型の設定ルール
・初期値パラメータシートの運用
・ID/PW管理ルール
・ロボット開発時の禁止ルール(例:直書きNG)

「処理の代表例のテンプレートの例」
・初期シナリオ作成時テンプレート(開始・終了・エラーログ)
・フォルダからファイルを取得するテンプレート
・分岐処理の標準テンプレート
・Excelの入力・読み取り・出力テンプレート
・基幹システムからの情報取得テンプレート

「エラー時の対応のためのパーツの例」
・失敗したら担当者にメールするパーツ
・開始時の状態記録パーツ
・参照先リンク切れ確認パーツ
・参考先ファイル有無確認パーツ

まとめ

RPA推進を成功させるためには、RPAに対する意識面の統一を図ることが大切です。そのためにはさまざまな仕掛けで現場を巻き込んだり、業務改善を念頭に置く必要があります。

ロボット開発では、現場を親、ロボットを子どもと捉えてみましょう。ロボットを理解し、育成しようとする姿勢が、結果的に「駄々をこねない」ロボットを開発することにつながります。

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