このエントリーをはてなブックマークに追加

【RPA推進 連載企画】最終回:RPAを取り巻く世界はどう変化していくのか?


RPAに関するさまざまなお役立ち情報をお届けするコラムの最終回です。
RPA推進に携わっている方、社内でRPAを浸透させていきたい方は必見です。

前回の第7回目ではRPAが活用できている状態とは何か、RPAを導入、定着させたあとに考えるべきこと
についてご紹介しました。

>>第7回:RPAが活用できている状態って?

最終回となる今回は、RPAを取り巻く世界がどのように変化していくのか、
バズワード化している「DX」について講師に教わります。

<目次>

登場人物

デジタル化とRPAはお互いを高め合う存在?!

2018年のDXレポートが大きな転機に

バズワードと化したDXの取り組みにRPAも含まれる

まとめ

登場人物


課長 

地方企業に勤める30代後半の男性。9月からRPA推進チームのリーダー。
これまでに複数のプロジェクトでPMの経験があるものの、RPAは初めてで名前を聞いたことがある程度の知識で不安に感じている。

講師 

パーソルプロセス&テクノロジーの研修講師。30代女性。分かりやすい解説が人気で講師歴は5年以上。
これまでに30社以上のRPA導入企業の研修に携わってきた。RPAに関する知識が豊富で、講義後個別にRPA導入や運用について相談されることも多い。


前回の打ち合わせでRPAの活用について教えてもらい、RPAの活躍の場を広げたい気持ちが高まっている課長。
今回は社内で飛び交っている「デジタル化」について何か関わることができないか講師に相談をしているようです。

デジタル化とRPAはお互いを高め合う存在?!



 講師:ここまでRPA推進についてお話をしてきましたが、順調に進んでそうですね。

 課長:RPAのことを何もわからない状態だったから1から教えてもらえてとても勉強になったし、本当に助かったよ。なによりも、教えてもらったことをすぐにチームで実践して進められたことが大きかったね。

 課長:最近は社内でデジタル化の話が出てきているので、何かRPAで関わることができないか考えているところだよ。

 講師:そうでしたか。ちょうど良かったです、今日はRPAを取り巻く世界が今度どのように変わっていくのかをお話させていただこうと思っていました。

 課長:それは嬉しいよ!ぜひお願いしたい。


ここ数年で世の中ではあらゆる分野のデジタル化が進んでいます。
身近なところでは勤怠情報や人事情報、顧客情報など仕事をする上で頻繁に目にするものを始め、最近では電子サインを用いることで、直接サインをもらうというプロセスまでもデジタル化することができています。
また、テレワークの普及とともに毎日の業務の中にデジタルツールを取り入れて、働く環境を変える動きも増えています。例えばオンライン会議やチャットツールの利用などがあげられますが、毎日の仕事の中でデジタルツールを活用している方も多いのではないでしょうか。
このようなデジタル化の動きは今後もっと加速していくことが考えられます。そして、デジタルの領域が増えれば増えるほど、RPAの活用領域も増えていきます。
例えば、紙の書類をFAXで送付する業務があったとします。デジタル化が進むことで紙の書類がExcelファイルになり、FAXでの送付がメールでの送付に変更され、書類受け取り後の処理もRPAが実行できるようになります。



このように、デジタル化されていないことにより業務の一部分しかRPA化することができなかった業務も、
デジタルツールの導入によりRPAを適用できる範囲を広げることができます。
逆を言えば、RPA導入をきっかけとして社内のデジタル化が進むこともあります。そのため、RPAはデジタル化を進めるための架け橋となることもできるでしょう。


 課長:なるほど。最後のデジタル化とRPAの関係性はとても興味深いね。

 課長:ところで、なぜデジタル化が注目されているのかな?

 講師:デジタル化が注目されている背景について説明させていただきますね。

2018年のDXレポートが大きな転機に



日本においてデジタル化が注目され始めたのは、2018年に経済産業省の「DXレポート」で2025年の崖について記載されていたことがきっかけの一つです。
2025年の崖とは、既存の基幹システムやソフトウェアがレガシーシステムと化してしまい、2025年までにシステム刷新を行わなければ12兆円にも及ぶ経済損失を受けるという問題です。
2025年の崖に関連してIT人材の不足も注目されており、2030年には業務の自動化が進むことにより事務職や生産職人材が過剰に存在し、一方では技術革新に適応できるIT専門職が不足するというスキルミスマッチが拡大することが予測されます。
このようなスキルミスマッチを拡大させないためには、デジタル人材の育成が大切になります。


 課長:社内でデジタル化の動きが出始めたのは2025年の崖がきっかけだったんだね。

 講師:多くの企業が経産省のDXレポートを受けて、DXに取り組み始めているかと思いますよ。

 課長:そういえば、「DX」も良く耳にするけれど、DXってなんだろう?

 講師:では次は「DX」についてお話いたしますね。

バズワードと化したDXの取り組みにRPAも含まれる


DX(デジタルトランスフォーメーション)は、経済産業省の「DX推進ガイドライン」で以下のように定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

上記のように定義はされているものの、自社に落とし込んで考えることが難しく「DXは何から取り組めば良いかわからない」という声を多く聞きます。
日本におけるDXは大きく「ビジネスの革新」「多様な働き方」「業務デジタル化」の3つに分類されると考えます。


DXをいっしょくたに考えると難しく、どのように取り組めば良いかわからなくなってしまいますが、
今できていること、できてないことを整理することから始めるとわかりやすいと思います。
その上で、自社で取り組むべきDXは何なのか検討すると良いでしょう。

ここまで数回にわたりお伝えしてきたRPAに関しては、上記の「業務デジタル化」の取り組みに含まれます。


 課長:デジタルトランスフォーメーションか…。言葉は難しいけれど、かみ砕いていくと取り組むべきことが見えてきそうだね。

 講師:ここで忘れてほしくないのは、RPAもDXの一部だということです。課長が今まで取り組んできたRPA推進も社内のDX推進の一部になっていますよ。

 課長:そうか、RPAとDXは別物なのかと思っていたけれどちゃんと関わることができていたんだね。

 講師:業務をRPA化(=デジタル化)することもDXの一歩です。では、次に求められることは何だと思いますか?

 課長:RPAに適応できる人材を増やすことだね。

 講師:そうなんです。RPAに関わらず、デジタル化を進めるためにはそれに適応できる人材を育成して増やすことが求められます。

 課長:RPAを定着させることができたから次は活用について取り組んでいこうと思っていたけれど、社内でRPAを展開させていくためにもRPA人材を育成して増やすことが自社では必要だね。

 課長:DXの取り組みの一つとしてRPAの社内展開とRPA人材の育成を提案してみようかな。

 講師:良いですね。課長もすっかりデジタル化に適応できてきましたね。

 課長:RPA推進だけではなくてDXまで幅広い知識を教えてくれたおかげだよ。本当にありがとう。

 講師:人材育成については専門なので、困ったことがあればぜひ相談してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「デジタル化」「DX」など慣れない言葉であふれている近年ですが、少しずつ紐解いていくと決して難しいものではありません。DXの取り組みは組織によって異なるため、何ができている・できていないのか、何が向いている・向いていないのかを十分に見極める必要があります。
新年度から体制を整えてRPA導入やデジタル化の取り組みに関わる方も多いと思います。
RPAはRPA、デジタル化はデジタル化で全くの別物という考えは捨てて、どの取り組みもつながっていることを忘れないでください。
そして悩んで止まってしまったときは、今まで課長と一緒に学んだことを振り返ってみてください。
またどこかでお会いできる日が来ますように!



supported by RPA HACK

このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい