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CASE 02

業務の効率化から「社内カルチャーの変革」を目指すRPA推進。

帝人株式会社

業務変革推進室 副室長

帝人株式会社

業務変革推進室 RPA推進グループリーダー

井上 匡人 様

井上 和哉 様

課題・背景
  • 社会情勢の変化に伴い、業務効率化の推進・現場の業務の減削減により、社員のワークライフバランス向上を目指す
  • 一時的なムーブメントとしての業務変革ではなく、組織として業務の在り方に対する見方を変えることを見据えた
取り組み内容
  • RPAの導入から浸透、そしてRPA人材の育成
  • なぜRPAが必要なのか、どのように使えばどんな効果があるのかを説明しすることで、社内への認知と普及促進
成果
  • 完成したロボットのお披露目会で社員の前でのデモンストレーションや、実際にロボットを利用した社員の生の声を届けることで、普及を促進
  • 現場にRPAを浸透させていくための施策としてキャラクター制作やオンライン講座の開催
  • RPA人材の育成プログラムでは5名全員がRPA推進の主力メンバーに成長
今後の取り組み
  • 四半期ごとにRPA推進のための社内イベント
  • RPA導入以外のDXへの取り組み

課題・背景:RPAの導入で、業務だけでなく「組織のカルチャー」を変える。

取材日:2021年8月19日
※所属・役職は取材当時のものです。

 

井上(匡) かねてより残業の削減や業務効率向上を呼びかけてはいましたが、このプロジェクトが始動した2017年当時は社会的にも労働時間への関心が高まっていた時期だったこともあり、本格的にチームを作って業務変革に取り組むことになりました。

 

井上(和) ツールの導入や制度の見直しなど、いろいろな手法を検討していく中で、業務のほとんどを占めているPCでの作業を効率化することに着目し、RPA導入を決めました

 

井上(匡) 狙いとして、もちろん現場の業務を減らし、個々のワークライフバランスを高めるという目的はありました。しかしそれ以上に、組織としてのカルチャー面や意識から抜本的に変える必要があると感じていました。一時的なムーブメントとしての業務変革ではなく、組織として業務の在り方に対する見方を変える。新しい組織風土を作り上げることまで意識してRPA推進プロジェクトを始めました。

 

井上(和) と言っても、社内にはRPAに関するノウハウがありません。そこでパートナーを探す中で手を挙げてくださったのがパーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)さんでした。

 

 

取り組み内容:抽象的な課題も、パートナーとしてスピーディに具体化していく。

井上(匡) いくつかの企業から提案をいただいたのですが、パーソルP&Tさんはひとつのツールに偏ることなく、弊社の課題に合わせてさまざまな手法を柔軟に提案してくださったのがとても好印象でした。

 

井上(和) それから、“伴走型支援”というのが何よりも大きかったですね。パーソルP&Tさんは弊社の要望に対して、否定的な意見もしっかり言ってくれるんです。ダメなところはダメとはっきり伝えていただけるので、本気で帝人のことを一緒に考えてくれていると感じました。

 

井上(匡) 受発注の関係というより、仲間意識みたいなものが今でもありますよね。

 

井上(和) まさに仲間ですね。気持ちのいい人ばかりで、僕のくだらない世間話にもいつも付き合ってもらっています(笑)。

 

井上(匡) そういう関係を築いてくださったので、双方のコミュニケーションスピードも格段に早いです。ちょっとした相談や頼み事にも、すぐ反応して提案をくださるので、いつもとても助かっています。

 

井上(和) パーソルP&Tさんは顧客が何を求めているのか、何に困っているのか、相手の要求を引き出し、言語化してまとめて提案するスキルがものすごく高いと思います。弊社のようなRPAのノウハウがない会社だと、何が課題なのかすらわからないこともあるのですが、抽象的な相談もすくい上げて丁寧にまとめてくれるので、私たちにも発見があります。

 

井上(匡) 知識や経験が豊富なので安心感もあって、本当に頼れる方々ですね。

 

 

成果:ロボット開発で終わりにしない。RPAを現場に浸透するための数々の取り組み。


育成支援の内容

 

井上(匡) RPA推進の上で最大の壁だったのは、やはり認知と普及の部分ですね。RPAとはなんなのか、それが自分たちの仕事にどのようなメリットをもたらしてくれるのか、各部署の方々に丁寧に説明する必要がありました。

 

井上(和) 突然「今日からあなたの仕事は全てRPAで行ってもらいます」と言われても、社員は困惑するだけですからね。なぜRPAが必要なのか、どのように使えばどんな効果があるのか、社員がポジティブにRPAを取り入れられるように、説明の仕方を試行錯誤しました。

 

井上(匡) 逆に、RPAが全て解決してくれる、魔法のツールのように思っている方も少なからずいて。RPAでできること、できないことの期待値調整にも気を遣いました。

 

井上(和) ロボット開発が完了した際、パーソルP&Tさんがお披露目会を実施してくださいました。このイベントは認知・普及面ではかなり効果が大きかったですね。

 

井上(匡) 社員の前でのデモンストレーションや、実際にロボットを利用した社員の生の声を届けることで、RPAへの理解がかなり深まり、使ってみたいという声が多数挙がりました。最初に成功体験を作ることができたのは、その後のプロジェクト進行にもいい影響を与えてくれたと思います。

その後もキャラクター制作オンライン講座の開催など、現場にRPAを浸透させていくための施策を多数提案してくださいました。

 

井上(和) 提案にはRPA人材の育成プログラムも含まれていたのですが、これも大変価値のあるものでしたね。手を挙げてくれた社員から5名を選定し、パーソルP&Tさんにツールの知識やロボットの開発など、育成支援をお願いしました。

 

井上(匡) 決してITの知識やノウハウに優れているメンバーではなかったのですが、今では初学メンバー全員がRPA推進の主力メンバーと言えるくらい大きく成長しました。自発的に本を読んで調べるなど、全員が前のめりに取り組んでくれたのは、組織カルチャーの変革という面でも非常に大きな成果だと思います。

 

 

今後の取り組み:社内カルチャー変革の兆しを、確かなものに変えていく。


帝人株式会社様にて、共同で作成したRPAキャラクター「みっけたんロボ」

 

井上(和) 現在は四半期ごとにRPA推進のための社内イベントを開催しています。「業務効率が上がった」という声も着実に増えてきているので、社内への浸透を続けていきたいです。

 

井上(匡) 最初に申し上げた通り、このプロジェクトは業務の効率化だけでなく「組織カルチャーの変革」を目指しています。その意味では、RPAが浸透していくにつれ、現在の業務を見直すマインドが各現場に根付き始めている実感があり、定性的ではありますがとても大きな変革の兆しだと感じています。

 

井上(和) それから、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言によって原則出社禁止となっていた期間も、RPAによって業務が滞らずに済んだという声もありました。業務の効率化だけでなく、業務の安定化にも寄与できたというのは、私たちとしても学びがありましたね。

 

井上(匡) RPA推進はもちろん、そのほかのDXへの取り組みについても、引き続きパーソルP&Tさんとともに成果を上げていきたいです。

 

パーソルのRPA

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