LookerとLooker Studioの違いを徹底比較!メリットや導入ポイントも解説

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LookerとLooker Studioの違いを徹底比較!メリットや導入ポイントも解説

今回はLooker StudioとLookerの違いについて詳しく解説します。

LookerとLooker Studioどちらも優れたツールですが、それぞれ得意分野や機能が異なります。

このブログ記事では、両者の違いや具体的な機能、導入ポイント、メリットなどをわかりやすくまとめました。

どちらのツールが自社に最適かを判断する手助けとなる情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.Looker Studioとは

Looker Studioは、Googleが提供する無料のデータ可視化ツールで、直感的なインターフェースを持ち、簡単に使えるのが特徴です。

特に、Google AnalyticsやGoogle AdsといったGoogleの他のサービスと簡単に連携できる点が魅力です。
データに不慣れなユーザーでもすぐに使いこなせます。

具体的には、次のような特徴があります。

  • 使いやすいインターフェイス: ドラッグ&ドロップで簡単にグラフやチャートを作成できます。専門知識がなくても扱いやすい設計です
  • Googleサービスとの連携: Google Analytics、Google Ads、スプレッドシートなど、Googleのさまざまなサービスとシームレスに連携できます。
  • チームでのコラボレーション: 複数のユーザーが同時にダッシュボードを編集し、リアルタイムに共有できます。

2.Lookerとは

一方で、Lookerはより高度なデータ分析とビジネスインテリジェンスを実現するツールです。

Lookerを利用することで、データの深い洞察や高度な分析を行い、業績を向上させるための戦略を立てるのに役立ちます

Lookerは、次のような特徴があります。

  • 高度な分析機能: SQLベースで詳細なクエリを作成し、複雑なデータ分析が行えます。
  • データガバナンス: データの管理が一元化されており、セキュリティやアクセス権の制御が容易です。
  • カスタマイズ性: ユーザーのニーズに応じて、柔軟にダッシュボードやレポートをカスタマイズできます。

これらの特徴からわかるように、Lookerはより専門的なデータ分析や高度なカスタマイズを必要とする企業に適しています。

3.LookerとLooker Studioの違い

簡単に言うと、Looker Studioは初心者でも簡単に使えるデータ可視化ツールであり、Googleのサービスとの連携が強みです
一方、Lookerは高度なデータ分析とカスタマイズ性に優れたBIツールであり、企業の戦略的な意思決定に貢献します。

具体的には、以下のような違いがあります。それぞれのツールの特徴を活かして、企業のニーズに最適な選択をすることが重要です。

機能の違い

  • データ接続と分析: Lookerは、複数のデータベース(SQL、NoSQL)と直接接続してクエリを実行でき、非常に柔軟で高度な分析が可能です。Looker Studioは、Googleサービスとの連携に特化しており、Google AnalyticsやGoogle Adsからデータを引き出し、簡単なビジュアライゼーションを行います。

  • 利用の簡便さ: Lookerは、SQLの知識がある程度必要であり、使いこなすにはある程度の学習が必要です。一方、Looker Studioは直感的な操作画面を持ち、初心者でもすぐに利用開始できます。

料金

  • Looker: Lookerは有料のツールで、料金は企業の規模や需要に応じて変動します。具体的な価格は、Googleの営業担当者との相談が必要ですが、基本的には月額ベースで設定されることが多いです。

  • Looker Studio: Looker Studioは無料で利用できます。これにより、初期投資を抑えたい中小企業やスタートアップに非常に人気があります。

サポートとコミュニティ

  • Looker: Lookerは、専任のサポートチームが提供されており、技術的な問題やトラブルシューティングに迅速に対応できます。また、ユーザーコミュニティも活発で、情報交換やナレッジの共有が行われています。

  • Looker Studio: Looker Studioは、Googleの公式サポートやオンラインリソースが充実しており、一般的なトラブルや質問に対応するコンテンツが豊富に用意されています。

表にまとめると、以下のようになります。

LookerとLooker Studioの比較表

項目 Looker Looker Studio
目的 高度なデータ分析とビジネスインテリジェンス 簡単で手軽なデータ可視化
導入の手軽さ 専門知識が必要で導入がやや複雑 初心者でも使いやすく、すぐに導入可能
連携 様々なデータソースと連携可能、柔軟性が高い Googleサービスとのシームレスな連携が可能
データ分析機能 高度な分析機能(SQLベースの詳細なクエリ作成) 基本的なデータ分析機能
可視化機能 柔軟なダッシュボードやレポートのカスタマイズが可能 ドラッグ&ドロップで簡単にグラフやチャートを作成
コラボレーション ユーザーアクセス権限の詳細な設定が可能 複数ユーザーのリアルタイムでの共同編集が可能
セキュリティとガバナンス 高度なデータガバナンス、セキュリティ管理が可能 基本的なセキュリティとアクセス管理
費用 有料のライセンス料金が必要 無料で利用可能
対象ユーザー データサイエンティスト、分析担当者 ビジネスユーザー、マーケティング担当者
利用例 製造業の品質管理、金融業のリスク管理 マーケティングデータの可視化、営業の業績管理


4.Looker StudioとLookerの具体的な機能とメリット

続いて、LookerとLooker Studioの具体的な機能をさらに詳しく比較していきます。

Looker Studioの具体的な機能

  1. シンプルなデータ接続: Looker Studioは、Google AnalyticsやGoogle AdsなどのGoogle関連サービスとシームレスに連携できます。これにより、データの取り込みが非常に容易で、特にウェブマーケティングや広告キャンペーンの効果測定に適しています。

  2. ドラッグ&ドロップでの直感的操作: Looker Studioの大きな利点は、その使いやすさにあります。ドラッグ&ドロップで簡単にグラフやチャートを作成できるため、データ分析の専門知識がなくても素早くビジュアライゼーションを行うことができます。

  3. テンプレートと即時レポート作成: Looker Studioは、多くの事前定義されたテンプレートを提供しています。ユーザーはこれらのテンプレートを基に簡単にレポートを作成し、共有することができます。これにより、定常的なレポート作成の手間を削減し、効率的にデータ共有が行えます。

  4. リアルタイムデータ更新: Looker Studioは、リアルタイムでのデータ更新が可能です。Googleサービスと連携したデータは自動的に更新され、常に最新の情報をもとに分析やレポートを行うことができます。

  5. コラボレーション機能: Looker Studioは共有機能が充実しており、複数のユーザーが同時にレポートを閲覧・編集することができます。これにより、チーム全体でのデータ分析がスムーズに行え、意思決定のスピードが向上します。

Lookerの具体的な機能

  1. データ接続とクエリ実行: Lookerは、多様なデータベース(SQL、NoSQL、クラウドデータベース)と直接接続できるため、高度なデータ分析が可能です。データベース上の生データに対して直接クエリを実行し、リアルタイムでのデータ取得ができます。

  2. LookMLを使用したデータモデリング: Lookerの大きな特徴として、LookML(Looker Modeling Language)というスクリプト言語を使用したデータモデリングが挙げられます。LookMLを使うことで、データの構造やビジネスロジックを定義し、再利用可能なデータモデルを構築できます。これにより、複雑な集計やフィルタリングを簡単に行うことができます。

  3. ビジュアライゼーションの柔軟性: Lookerは豊富なビジュアライゼーションオプションを提供しており、カスタマイズも自由に行えます。ユーザーは、複数のグラフやチャートを組み合わせてダッシュボードを作成し、データの全体像を一目で把握できます。

  4. 高度なユーザー管理とアクセス制御: Lookerは、ユーザーごとにアクセス権限を細かく設定できるため、データのセキュリティが確保されます。特定のデータや機能にアクセスできるユーザーを制限し、セキュリティポリシーを厳密に運用することができます。

  5. APIとカスタマイズ: Lookerは強力なAPIを提供しており、他のシステムとの統合が容易です。これにより、Lookerを企業の既存のITインフラにスムーズに組み込むことができます。また、カスタムプラグインや拡張機能を開発することも可能です。

5.Looker StudioとLookerの導入ポイント

両ツールの特徴や利点を理解したところで、実際に導入する際に考慮すべきポイントを紹介します。
これらのポイントを押さえることで、導入がスムーズになり、効果的に活用することができます。

Looker Studioの導入ポイント

  1. 初期設定と環境準備: Looker Studioの導入は比較的簡単ですが、初期設定を適切に行うことが重要です。まず、Googleアカウントを用いてLooker Studioにアクセスし、データソースの接続を設定します。

  2. チームでの使い方: Looker Studioは、複数のユーザーが同時に使用できるため、チーム全員のトレーニングが必要です。基本的な操作方法を習得し、データの取り扱い方やダッシュボードの共有方法を統一します。

  3. 既存のGoogleサービスの連携: Google AnalyticsやGoogle Adsをすでに使用している場合、Looker Studioにこれらのデータソースを接続することで、データ活用の幅が広がります。データの取り込み手順や定期的な更新設定を確認しておくと良いでしょう。

Lookerの導入ポイント

  1. データの準備: Lookerの導入にあたり、データの整備が重要です。導入前にデータのクレンジングや整理を行い、必要なデータを収集しておきましょう。

  2. ユーザー管理とセキュリティ: Lookerでは、ユーザーごとにアクセス権を設定することができます。導入前に、誰がどのデータにアクセスするか、どの程度の権限を持つかを明確にし、セキュリティポリシーを設定します。

  3. カスタマイズとトレーニング: Lookerはカスタマイズ可能な部分が多いですが、導入時にどのようなダッシュボードやレポートが必要かを明確にします。また、従業員がLookerを効果的に使いこなせるよう、トレーニングを実施しましょう。
    Lookerのトレーニングプログラムは、ユーザーのスキルレベルや役割に応じた複数のコースが用意されており、基本的な使い方から高度なデータモデリングまで、幅広い内容がカバーされています。
    (>>公式トレーニングプログラムはこちら)

6.Looker StudioとLookerの選び方

次に、Looker StudioとLookerの選び方について説明します。
企業がどちらのツールを選択すべきかを判断するためのポイントを挙げます。

Looker Studioを選ぶポイント

  1. 手軽に始めたい企業: Looker Studioは、簡単に導入できるため、初めてBIツールを導入する企業に適しています。専門知識がなくても使いやすく、迅速なデータ可視化を実現できます。

  2. Googleサービスを利用している企業: すでにGoogle AnalyticsやGoogle AdsなどのGoogleサービスを利用している企業には、Looker Studioがおすすめです。シームレスな連携によって、データの一元管理ができます。

  3. コストを抑えたい企業: Looker Studioは無料で利用できるため、予算に限りがある企業にも適しています。まずは無料で試し、必要に応じて機能を拡張していくことができます。

Lookerを選ぶポイント

  1. 高度なデータ分析が必要な企業: Lookerは、SQLベースで詳細なデータ分析が可能です。複雑なクエリを作成し、緻密な分析を行いたい企業に適しています。

  2. データガバナンスが重要な企業: Lookerでは、データガバナンスがしっかりしており、ユーザーごとのアクセス権管理が容易です。セキュリティが重要な企業にはLookerが適しています。

  3. カスタマイズ性を求める企業: Lookerは、レポートやダッシュボードのカスタマイズが柔軟に行えます。独自のニーズに合わせた設定が可能なため、特化した分析や報告を求めている企業に向いています。

7.まとめ

Looker StudioとLooker、それぞれの特徴と利点、導入ポイントについて説明しました。

両ツールの違いを理解し、企業のニーズに合った選択をすることで、データの可視化や分析を効果的に行うことができます。

Looker Studioは、手軽に始められ、Googleサービスとの連携を重視する企業に適しています。
一方でLookerは、高度なデータ分析が必要で、柔軟なカスタマイズや多様なデータソースの統合を重視する企業に最適です。

どちらを選ぶかは、企業の目的や予算、技術力に応じて判断しましょう。

8.無料テンプレートのご案内

当社では、各種BIツールの無料ダッシュボードテンプレートを配布しております。
テンプレートは随時追加して参りますので、是非ご活用ください。

無料BIテンプレートの一覧画面

無料BIテンプレートはこちらからダウンロードいただけます。

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