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開催レポート:企業向け副業活用勉強会【第1弾】
従業員と揉めない!副業解禁前に担当者が知るべき令和時代の3つの新常識

開催

全5回にわたる副業活用勉強会の第1回が2020年11月16日(月)に開催されました。

<副業活用勉強会とは>
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する、企業向け複業支援サービス『プロテア』が運営するオンライン・コミュニティ型イベントです。副業導入を企画・検討している企業人事のための、情報発信・情報交換を目的として毎月1回開催しています。

##副業制度のマーケットの動向

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社ワークスイッチ事業部/事業開発統括部 部長の成瀬より、副業に関する調査データを紹介しました。

副業(複業)人材は年々増加しています。
国は副業推進という方針ですが、企業ではなかなか解禁に踏み切れないという声も。
現在、副業・兼業を認めている企業は5割ほどであり、
スキルアップやモチベーションアップに繋がると考え解禁する企業も出てきました。

副業禁止の方がリスクが高いと考える企業、副業を認めざるを得ない企業が増えている一方で、なかなか副業解禁できていない企業がいるのも事実です。

副業促進における組織の課題としては大きく3つ上げられています。
「制度の壁」「必要な情報の壁」「事例創出などの意識の壁」

情報漏洩のリスクや雇用契約など、超えなければいけない壁がたくさんあるため、 複数企業間で雇用される二重雇用型の 副業というよりは、フリーランスで活動する副業人材が増えてきています。

いかに副業のメリットを感じてもらうか今後の鍵となりそうです。
「エンゲージメント向上」「生産性向上」「変化に強い人材育成」

副業ができることが会社選びの基準に入るのが当たり前になってきています。
組織に依存しないキャリアの自律を目指すためにも、副業はさらに広がっていきそうです。

##副業事故を起こさないためにできること

副業が増える中で、知識不足によって事故が起きてしまうことが問題になっています。
知らなかったでは済まされない場合もあるため、未然に防ぐためのクラウド型副業制度運用サービス『フクスケ』を提供している 株式会社フクスケ 代表の小林 大介 氏をゲストにお招きし、副業事故についてお話しいただきました。

▼フクスケ
https://fkske.com/

#副業事故とは?
本業外のビジネスに起因する従業員、企業共に被害を受ける意図せぬ事故
情報漏洩、隠れ過重労働など

ご自身も人事の立場で副業事故への対応を経験したことをきっかけにフクスケを創業した小林氏。
実際にあった事例もお話しいただきました。

副業が広がっていく一方で、まだまだ体系化されていないことが原因で副業事故が起きています。必ず契約書締結をしっかり行うこと、リスクについて当事者同士で話し合っておくことが今後のポイントになってくる、とお話いただきました。

##自律的なキャリア選択のきっかけに:社内ダブルジョブ制度

パーソルホールディングス人事部の小栗とパーソルワークスイッチコンサルティングの宮崎によるパーソルグループでのグループ内複業制度『社内ダブルジョブ制度』の紹介がありました。

社内ダブルジョブ制度とは、自分の通常業務に加えて、他部署の業務を体験できる社内で越境学習ができるものです。(2020年以降は、『ジョブトライアル制度』に改名)

異動や転職となると大きな決断をせずとも、体験という形で違う業務を体験できることで、
キャリアの可能性を広げることができるという効果が出ています。

自分の”働く”を考えるきっかけになる制度は、副業促進・離職防止にも繋がるのではないでしょうか。

##企業に求められる変化

法的には本業時間外は本人の自由(一部条件あり)のため、副業”禁止”はもう存在しないのです。これからの企業には以下のような変化が求められています。

・副業はネガティブリスクが多いという誤解の解消
・従業員が組織外に出ていきやすい変化の許容
・時代にあった適切なリテラシー(情報取扱いやセルフマネジメントなど)の提供

安心安全に副業(複業)を認め合える世の中を作っていくために
企業も変わっていくことが大事だと、締めくくられました。

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