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開催レポート:社員が育つ!キャリア開発最前線
~越境と内省による若手社員の自己成長~

開催

働き方の多様化や雇用の在り方が変化していく中、組織が取り組むべき社員の成長は難易度が増すばかりです。
本セミナーでは、いま企業が取り組んでいるキャリア開発について、企業・社員双方の生の声を聴きながら、効果的な施策をともに考えます。キーワードは「内省」と「越境」です。

2021年10月12日(火)、『若手社員の自己成長』をテーマに、株式会社デジタルシフトで行った施策の狙いや期待、取り組んだ内容とその効果を、上司・参加者にゲストとしてお越しいただき、話を伺いました。

##越境活動を通した企業の期待とその効果

はじめにモデレーターのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社 越境促進アドバイザー 宮崎 将より、株式会社デジタルシフトのメンバーが体験した『越境体験による価値発見プログラム』の概要をご紹介しました。

今回、本プログラムを選んだ理由を株式会社デジタルシフト エグゼキューション事業本部 執行役員の早田 翼氏に伺いました。

環境要因としては会社の転換期であったこと、そしてコロナ禍による時代の変革期を迎えていることが挙げられました。リモートワークをすることで効率化は進んだ一方、偶発的な出会いや会話がなくなったことにより、世界が閉じてしまう人も出てきています。

一方心理的要因としては、これから生き抜く力を養うためには、1社では不十分だと感じたからだそうです。早田さん自身も、社外のコミュニティに参加した際、社内では話さない広い話題で盛り上がったのがとても刺激になったとともに、1社のみで活動することの危うさを感じたそうです。

ー社員たちにも越境を体験してもらうことで、何か一歩踏み出すきっかけになるのではないか。ーそれをきっかけに、今回ご縁がありました。

プログラムを通して得られた効果や変化は、想定していた以上のこともあったのだとか。新たな環境に身を置くことで「気づき」を促せることは想定内でしたが、外部と内部(自社)を比較して、自分なりの答えを出そうとした人もいたそうです。具体と抽象を行き来することで、自己分析につなげた社員には驚いたと早田さんは語ります。

##越境プログラムを通した社員の変化

実際に越境プログラムを体験した社員はどんなことをして、どんなことを感じたのか。
株式会社デジタルシフト LINE戦略部の辻 香苗氏と清水 俊祐氏、同社 ソーシャルメディアマーケティング1部の野間 久美子氏の3名にお越しいただき、モデレーターのNPO法人ArrowArrow 代表理事/プロテアメンター 海野 千尋氏とお話を伺います。

辻さんは普段は企業の公式LINEアカウントのディレクションなどをされているなか、プログラミング分野へ越境しました。
越境するまでは「自分の好きってなんだろう」と悩んでいたそうです。しかし今回の越境活動を通して、「自分が好きなことは何か」を見つけたと嬉しそうにお話されていました。

清水さんは、企業の公式LINEアカウントのプロジェクトマネジメントを普段されていましたが、経済や金融など今まで触れてこなかった分野の読書会に参加する越境活動を行いました。一歩踏み出したい気持ちを行動に移せなかったところを、『プロテア』をきっかけに変わることができたそうです。

野間さんは、SNSコンサルタントを中心に動画ディレクターもされています。今回の越境活動では、イラストや動画制作など実務に直結するスキルを身につけたり、普段は苦手な場のファシリテーションに挑戦したりしました。できることが増えただけでなく、マルチタスクが得意だと自分に関する新しい発見もあったようです。

今後のキャリアでも続けたいこととして「対話を通した内省をすること」、「一歩踏み出してみること」をみなさんそろって挙げていました。『プロテア』では、メンターとの対話を通して自身の内省や越境活動を共に行うメンバーへの気づきを促しています。

「一歩踏み出してみる」
この一言を言うのはたやすいですが行動に移すのはとても難しいです。今回は見事に一歩踏み出した事例をお話いただきました。

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