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自社に合ったRPAツールを選ぶために必要なこととは?
注意すべきポイント①

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 相田顕信氏

どのRPAツールを選んだら良いかは、担当者の方が特に悩むところではないでしょうか。
RPAツールに関する情報は世の中に多く出回っておりますが、情報が偏っていたりすることも多いため、本当に自社に合った製品を選ぶにはどうしたら良いか分からないという方も多いのではないかと思います。

今回は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 RPA導入支援部ゼネラルマネジャー 兼 RPAエバンジェリストの相田顕信氏に聞く、数多くのRPA導入を支援されてきた中で感じた「自社に合ったRPAツール選び」のポイントについて、前編後編の連載でご紹介します。

ツール選びに悩んでいて、RPAの導入がなかなか進まない……と感じている担当者の方はぜひ参考になさってください。

現場目線でのRPA事業

── 相田さんはパーソルプロセス&テクノロジーが2017年にRPA導入支援事業を展開し始めた時からRPA導入支援の中核を担っていらっしゃいますが、導入支援事業を開始した当時のことについて教えていただけますでしょうか。

相田氏:2017年頃はまだまだRPAの黎明期という感じでした。マーケット調査をする中で、現場主体のサービスがまだあまりないことに気づき、現場目線でのRPAのご提案が出来ないかと考えました。


当社はもともとコンサルティングやアウトソーシングなどにより、お客様の現場の業務を請け負って運用しておりますので、現場のことは良く理解しているという自負があります。現場からボトムアップでRPAを進めるためのサービスやリソースを提供していこうと事業を立ち上げました。

思想とコンセプトに合ったRPAツール選び


── 自社に合ったRPAツールを選択するためには、何が重要だとお考えですか。

相田氏:個人的な所感になるのですが、機能ごとに比較するよりも、そのツールがどのような思想で作られているかが重要だと考えています。

ツールベンダーごとに大切にしているコンセプトやビジョンがあるので、自社の目指すところがそれに合わないとなると、結局相性が悪いということになってしまうと思います。
ツールベンダー主催のセミナーなどで、プロダクトコンセプトであるとかマーケットの課題に対する姿勢などを確認すると良いのではないでしょうか。ビジョンにいかに共感できるかということと、自社がその方針に沿うかどうかが重要だと考えています。

どのような機能を備えているかも、もちろん大切ですが現状足りない機能があったとしても、バージョンアップしていく中で、それまでなかった機能が加わることも十分考えられます。 なので、まずはツールが作られた背景に目を向けることをおすすめします。

RPA導入に成功していらっしゃる会社様では、ツールを選ぶ過程で、RPAでどのようなことを実現したいかなど、十分に議論されていることが多いと感じます。
例えば、社内でじっくりと議論した上で3年先くらいまでの計画を立て、さらに1年ごとの計画を練っていらっしゃるような会社様だと、結果的にどのツールを選んでもうまくいかれている印象です。


── ありがとうございます。他にツール選びで気を付けるポイントなどはありますでしょうか。

相田氏:業界によっても違ってくるとは思いますが、金融や社会インフラなどのより高い精度やセキュリティレベルが求められる業界では、完全性、機密性、可用性を十分に満たしていることが大前提になるでしょう。

これらを満たしているという前提で、操作性、ツールベンダーが提示している製品ロードマップや今後の投資計画、思想などを確認するのが重要ではないかと思います。

まとめ

RPAツールは、思想とコンセプトが自社に合っているという基準で選ぶことが重要です。必要とする機能が揃っていることも大切ですが、思想やコンセプトが自社に合っていないと、結局使いこなせなかった、ということになりかねません。

評判が良いから、成功事例で使われていたツールだから、といった理由で導入を決めるのではなく、長い目で見て自社に合っているツールを見極めるようにしましょう。

>>【後編】自社に合ったRPAツールを選ぶために必要なこととは? 注意すべきポイント②

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